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「親が自分を語り、今を見せる」 1/14(火)
 まだ子供が幼かった頃、私が娘に何かを質問すると、
娘はそれに答えるというやり方で会話が成り立ちました。
ところが、小学校の高学年になる頃から、
娘は質問に素直には答えなくなり始めました。


 「う〜ん?まあね」「別にぃ」と、
答えをはぐらかしているような対応です。
のれんに腕押しというか、会話にならないのです。
それまでのように、私が娘から必要な情報を引く出すやり方では、
娘は満足しなくなってきたのです。


 子どもがまだ幼い頃は、
子どもの話をただ聞くことは大変意味のあることです。
幼い子どもは、親に話を聞いてもらう中で、
親からの愛を感じ取り、同時に自分の気持ちに気づいていきます。


 そして思春期になる頃、子どもはより多くを求め始めます。
聞いてもらうだけではなく、自分もいろいろなことを聞きたいと
思っています。刺激のある情報を求めているのです。
その情報源のひとつが親なのです。


 親が子どもに何かを教えたり、
子どもを動機付けたりするやり方のひとつは、
親が自分を語ることです。親が自分を語ることが、
子どもには大変有効な情報であるのです。


 子どもに対し「あなたが何をするべき」を言うより、
親自身が自分に関しての気づきや夢を語るとき、
自分の仕事を語るとき、子どもは興味深くそれを受取ろうとします。


 すべての親が、希望通りの理想の仕事についている
わけではありません。本当はどんな仕事がしたかったのか、
なぜそれをあきらめ、今の仕事についたか。
そんなことを語って聞かせます。
理想の経歴ではなく、親が生きている生の姿を語るのです。


 すべての親が、素晴らしい感動的な話を
してあげられるわけではありません。
自分を語るというのは、立派な話ではなく、
親がいま生きている人生を語ることです。

「子どもの心のコーチング」より抜粋

15:37, Tuesday, Jan 14, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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