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「気持ちがめげそうな時こそ……」 3/13(木)
失敗から身をもって知る、というのは、
「とことん思い知る」ことではありません。
よく子供が失敗すると、親はこんなふうに言います。


「ほら見なさい!」「だから言ったでしょう!」
そう言いたい気持ちもわからないではありません。
親のほうが子どもよりも体験も情報も
ずっと多いのですから、「このままでは失敗する」
という予測もつけやすいのです。


 いつまでもそうやってゲームばかりしていたら
宿題終わらないよ。明日、学校に行ったら先生に怒られるよ。
毎日それを続けていれば、通知表はさんざんだよ……。


 そうやって口を酸っぱくして言ったのに、
子どもは平気な顔をしていて、そして結果は予測通り
困ったことになったとしたら、どこから見たって、
「ほら、言ったじゃないの」です。


 ところが、「だから、お母さんの言う通りにしていればいいの!」
とばかりに、明日からドリルを毎日三ページやりなさい、
漢字の練習を三〇分しなさい……とガミガミやったとしたら、
子どもはすっかり勉強がイヤになってしまいます。


 かといって、「もう知らないから、自分で好きにしなさい!」
と突き放してしまったのでは、
子どもは親に嫌われたと思って自信を失い、やる気が出ません。
失敗して参っているときこそ、子どもは親の助けを必要としています。


 叱りつけたり突き放してしまうのも、
親が子どもの失敗に動揺し、ガックリきているから。
けれど、もうちょっと大きく構えて、
このチャンスを有効に生かしましょう。


 子どもがガックリきているとき、まずは「失敗しちゃったね」
と声をかけることです。つまり、失敗を
「あってはならないこと」にしないで、
そのまま認めてあげること。


 「残念だった?」「しょげてるんだね」など、
子どもの気持ちも認めてあげます。
その上で、次はどうしたいのか、
そのためにはどうしたらいいのか、
子どもと一緒に考えるのです。


 こういう手助けが、親と子の間の信頼感を育てます。
子どもは失敗した自分を嫌いにならずに、
次の行動を起こすことができます。

「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋
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12:00, Thursday, Mar 13, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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