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「同じ失敗を繰り返すのは……」3/14(金) 
何度も何度も忘れ物をする子もいます。
約束しては、守れない子もいます。
「一度なら失敗も許せますが、でも、何度も繰り返すのは、
本気で反省していない証拠じゃないでしょうか」
こんなふうに言うお母さんも多いものです。


 でも、大人だって振り返ってみれば、
なんども同じ失敗をしていませんか?
しょっちゅう時間に遅れる人もいれば、
お姑さんと同じ言い争いをくり返す人もいます。
たいていの失敗は、反省だけでは直らないものです。

 
 同じ失敗を繰り返す大きな理由は、
別のやり方を知らないから。
家を出る直前になって、あれがない、これを忘れたと
あわてている限り、何度でも時間に遅れるでしょう。


 相性の合わない人や利害の対立する人と
つき合う方法を学ばない限り、
衝突は繰り返されるでしょう。
子どもだって同じことです。


 反省して、いくら忘れ物をしないようにしようと思っても、
同じやり方をしている限り、何度でも忘れるのは当然です。
テストをうっかりミスをしないようにしようと誓っても、
うっかり対策を考え出さなければ、何度でもミスをします。


 「そうならないために、次はどうしたらいいかな?」
と子ども自身に考えさせることが大切です。
出来れば、ひとつの解決策だけでなく、
いくつかの方法を考えつくように後押しします。
何事も、答えはひとつではないからです。
物事がうまくいかないときに、
別の方法を考えつくことは、
生きていく上で何よりの力になります。


 もう一つ、子どもが失敗を繰り返す理由でよくあるのは、
子ども自身が困っていないから、
忘れ物をしてもお母さんが届けてくれれば、困りません。
宿題をやらなくても、先生がガミガミ怒るのを
やり過ごしていればいいだけなら、さほど困りません。


 こういうケースでは、周囲ばかりが困っていて、
本人は困っていないのです。
本人が自分で「まずい」と感じるように工夫しなければ、
いくら「ごめんなさい」と反省させたって同じことです。
反省だけなら何回だってできるのです。


「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋

16:50, Friday, Mar 14, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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