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「謝らせること」より「責任の取り方」 3/15(土)
 失敗した結果、人の迷惑をかけてしまう場合があります。
成績が落ちても、それは自分の問題であって、
他人に迷惑をかけていません。
けれど、お兄ちゃんのゲーム機をいじっていて
壊してしまったら、迷惑をかけた事になります。


 そんなとき、よくある親のセリフは、
「壊しちゃって、ダメじゃないの、お兄ちゃんに
ごめんなさいと言いなさい!」でしょう。
子どもはしまったと思っているところ輪をかけて
親の剣幕にびっくりし、当然「ごめんなさい」と言うでしょう。


 たしかに、素直にごめんなさいと言えることは
大切なことです。けれど、ごめんと言えば済むのだと
言ったら大間違いなのです。
公園や電車の中でも、お母さんに向かって
「ごめんなさい、ごめんなさい」と
必死に繰り返して泣いている子どもを
ときどき見かけます。


 おそらく、お母さんが怖い顔をしたので、
条件反射的に「ごめんなさい」と言っているのでしょう。
こういう子どもは、なぜ相手が怒っているのか分からず、
とにかく許してほしくて「ごめんなさい」
をくり返しているのです。


 ただ怖い顔をされただけで、何がまずいのか
分からないから、また同じことをやって、
「ごめんなさい」ということになります。


 誰かに迷惑をかけたときは、
その責任を取ることが必要です。
責任を取るというのは、たとえばゲーム機を買って
返すこともその一つですが、小さい子どもには
無理な話。けれど、もう一つ、
責任の取り方があります。
それは「同じことをくり返さない方法を、
自分できちんと考える」ことです。


 大人でも、よく取り返しのつかない失敗をして土下座して
あやまれば済むと思っている人たちがいますが、
これは「ごめんなさい」と言って泣いている子どもと同じです。
そうではなく、きちんと失敗を認めて、償える部分は償い、
同時に、「これからはどうするか」を行動で
示すことが必要なのです。
それが、責任を取るということです。
親は子どもに責任の取り方を
きちんと教えてあげることが必要です。


「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋
 

10:27, Saturday, Mar 15, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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