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「がんばり」を認める  3/18(火)
 ちっとも勉強せずに悪い点数をとるのは、
言ってみれば当たり前のことです。
けれども、「今回は前よりがんばったはずなのに、
その割に結果が出なかった」という場合があります。


 40点が60点になったなら、「20点も上がったね」と
言えるけれども、40点が45店になったぐらいでは、
勉強の成果が出たのか単なる運なのか、わかりません。


 こんなとき、子どもはせっかくがんばったのに、
とガックリするものです。しかし、そのときこそ、
「くじけない心」を育てるチャンスです。


 親はついガックリしている子どもに向かって、
「一日30分ぐらいじゃダメなのよ。
これからは1時間勉強しなさい」
「くやしかったら、もっとがんばればばいいじゃないの」
……なんて言ってしまいがち。


 これでは、いままで子どもなりに頑張ったことは
認めてもらえず、あれぐらいでは「がんばっていない」
ことになってしまいます。けれど、結果が出なかったときこそ
「がんばったよね」と認めてあげることが大切なのです。


 子どもは「がんばったね」と声をかけてもらえると。
「これが『がんばる』ということなんだ」
「がんばるとお母さんも認めてくれるんだ」とわかって、
もっとがんばろうと思うものです。


 ところが、「もっとがんばりなさい」と言われると、
今までの自分はがんばれてないんだと感じて、
がんばるということが、いつまでたっても実感できないのです。


 とはいえ、ガックリしている子どもに、
いきなり「がんばったね」と言ってもピンときません。
まずは、ガックリした気持ちを受け止めてあげることが必要です。


 「そうか、くやしかったんだ」
「思うようにいかなかったね。残念だったね」
「がんばったのに、あまり点数が上がらなくて、
がっかりしたんだね」など、
子どもの言葉をそのまま返したり、
子どもの心境をお母さんなりの言葉にしてあげるのです。


 こうやって受け止めることで、
子どもは落ち込んでいる自分はおかしくないんだ、
気持ちを出してもいいんだ、とわかります。


 「そうだよー。せっかくがんばったのに、
もうちょっと点数が上がると思ったよ」
こうやって言葉にすることで、
だいぶ気分は晴れるものなのです。


 くやしがることは、いいことです。
どうでもいいやと捨ててかかっているなら、
くやしくなんかありません。
自分なりに一生けんめいやったからこそ、くやしいのです。
「まだ結果は出てないけど、
あなたががんばっていたのは、お母さん知っているよ」
と言ってあげましょう。


 問題は、これからどうするかです。
「次は何点取りたいと思っているのかな?」と聞いてみましょう。
子どものことですから、「100点!」なんて言うかもわかりません。
「すぐに100点は難しいかもしれないけど、
この調子でがんばったら、そのうち100点取れるかもしれないよ。
どうしたら100点取れるようになるかな?」


 30分ではなく1時間勉強するとか、毎日予習するとか、
塾に行くとか、ドリルをやるとか、子ども自身に
いろいろ考えてもらいます。
お母さんがちょっとヒントを出してもいいでしょう。
その中から、実行できそうなことを決めればいいのです。


「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋


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11:27, Tuesday, Mar 18, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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