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「ずる休みには責任を取らせる……」4/7(月)
「ずる休みには「ウソの責任を取らせる」……」

 最近は、寝坊して遅刻だ、ということになると
「学校を休みたい」という子が増えているようです。


 遅れて教室に入っていくと、「あっ、遅刻だ」
「なんで遅れたの」と騒がれてしまう。
だから行きたくない、というわけです。


 一日学校を休むと、翌日はもっと行きづらい。
そして翌日はさらに行けなくなる。
最初はちょっとしたズル休みだったのが積み重なってしまい、
「不登校」までに発展したケースまであるのです。


 そこで、「お母さん、お腹痛いことにして、
先生に休むって電話して」と頼んできたとしたら、
どうしたらいいでしょうか。


 「嘘はダメ。お母さんが送るから、
サッサとしたくしないさい」
たしかに嘘はよくないですが、
これは誰かをおとしいれるための嘘ではなく、
自分を守ろうとしてつく嘘です。


 大人だって、会社をズル休みするのに親戚の法事を
でっちあげたりするではありませんか。
それに、学校へ行くか行かないかを決めるのは、
あくまでも子ども自身です。


 「遅刻なんてどうってことないことじゃないの」
これもおすすめではありません。
遅刻はルール違反だからです。
それを「どうってことない」と
子どもに教えるのは感心しません。


 「お母さんとしては、遅刻しても学校へ
行ってほしいな」なら、いいでしょう。
遅刻が嫌だから休む、というのは、
小さな失敗を大きな失敗で隠そうとすること。
前向きの手段とはいえません。
それをお母さんの気持ちとして子どもに
伝えることが大切でしょう。


 さて、それでも子供は行きたくないと言っています。
先生に何と言って説明したらいいでしょう。
「お腹が痛いので休ませます」では、
嘘の片棒を担ぐことになります。


 こんなふうにしたらどうでしょうか。
「お母さん、言い方を間違っちゃうといけないから、
先生には電話するけど、説明するのはあなたがやってね」
と言って、電話口に先生が出たところで、
「子どもが訳を話すそうですから」と本人に代わるのです。


 先生は、なんだか怪しいとあれこれ聞くかもしれませんが。
その結果、しどろもどろになって、
「本当にお腹痛いの?言い訳してないで早く来なさい」
ということになれば、それも決めるのは本人です。


 もしも「お母さんに代わって」ということになったら、
「私から見たら様子はいつもと変わりないようですが、
本人の言う通りにお願いします」と話せばいいでしょう。
あくまあで、子ども自身に責任を持ってもらうのです。


 それで休むことになったとします。
あとで「どうだった?嘘つくと、ちょっとドキドキして
イヤな気持ちになる?」と聞いていくといいかもしれません。
「いいのかなあ。先生が後でお見舞いに来ちゃうかもしれないね。
嘘つくと、心配ごとも増えるね」なんて言う手もあります。


 嘘はダメ、と言い聞かせて無理やり学校へ出すよりも、
子どもにはいい体験になるでしょう。
自分で嘘の責任を負うことで初めて、やっぱり嘘は
いい気持ちがしないな、感じられるのです。


 もう一つ、この騒ぎの責任を取ってもらうことも必要です。
それは「ごめんなさい」と謝ることよりも、
どうやったら明日は遅刻しないですむか、そのためには、
今日をどう過ごすかを自分で考えることなのです。


 「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋

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17:53, Monday, Apr 07, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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