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「お母さんが、子どもの代わりに……」4/10(木)
「困らないようにと、
子どもの代わりにやってしまわないこと」


子どもが忘れ物をすると、
「これがないと今日は困るのに!」と、
あわてて学校に持っていくお母さんがいます。


 一方、こんなお母さんもいます。
子どものランドセルの中身を毎日チェックして、
忘れ物がないよう準備万端整えてあげているのです。
低学年のうちならまだしも、
6年生になってもこれをいたりします。


 さらに学校ではどうでしょう。
忘れ物をすれば先生は叱るでしょうが、
そのあとでたいてい、
「それじゃあ、隣りの人に見せてもらいなさい」
「誰か貸してあげなさい」ということになるのです。
つまり、先生が段取りをつけてあげるというわけです。


 結局、子どもは困りません。
先生やお母さんに怒られても、
その間、じーっと亀みたいに頭を引っ込めて我慢していれば、
あとは周囲がなんとかしてくれるからです。


 何度も何度も忘れる子どもは、
怒られることになれてしまっているのです。
むしろ、自分から誰かに「貸して」と
頼まなければならなかったり、
工作の材料がなくて困ったりするほうが、
忘れると大変だな、と実感できます。


 自分で忘れ物をしないようにさせたいならば、
とにかく子ども自身に困ってもらうことです。
先生の方針はともかくとして、家庭では少なくとも、
子どもの失敗の尻ぬぐいをやめてみたらどうでしょうか。


 「忘れ物をしてまた怒られた」という話を聞いたときは、
「どうして忘れるの!」と叱るよりも、
「怒られちゃったら、責任を取らないといけないね。
責任を取るっていうのは、忘れない方法を自分で考えることだよ」
と言ってあげたらどうでしょう。


 「いつもいつも忘れてばかりなんだから!」
と叱っていると、子どもも「自分は忘れてしまうんだ」
と思い込んで、そんな自分を変えられなくなります。
「どうしたら忘れないか」を自分で考えることが大切なのです。


 必ず連絡帳に書くとか、友達の連絡帳と見比べる、
いるものは必ず前の日の夕方に準備するなど、
方法はいろいろあるでしょう。
子どもが困ったときこそ、
自分なりの「忘れ物対策」を決めるチャンスです。


「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋


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09:04, Thursday, Apr 10, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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