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「自分から謝る協力を……」 4/16(水)
 お兄ちゃんがクリスマスに買ってもらったゲーム機を、
弟があれこれいじっているうちに壊してしまいました。


 もっともまずい対応の典型は、こういうものです。
「ダメじゃないの!」とお母さんが叱りつけて、
弟はお母さんに「ごめんなさい」。


そしてお母さんからお兄ちゃんに
「ゲーム機、壊れちゃったから。弟が壊したけど、
わざとじゃないから許してあげなさいね」……。


 本来ならば、弟がこの責任を取らなければいけません。
壊したのが悪いかどうかということではなくて、
どうやって責任を取るかが大事なのです。


 「お兄ちゃんが大事にしてたゲーム機、
壊れちゃったね。お兄ちゃんになんて言うの?」
こうやって、弟に聞けばいいのです。


 弟がどうしていいかわからなかったら、
素直にごめんねと言えるように話し合う必要があります。


 お兄ちゃんが怖いのだったら、
「お母さんがそばにいてあげてもいいよ。
ただ話すのはあなたよ」と言うのはいいでしょう。
本人がごめんと言えるための強力ですから。


お兄ちゃんは、「なんで壊したんだよ!バカ!もう二度と
俺のものにさわるな!」なんて怒りまくるかもしれません。


「謝ってるのに、そんな言い方はないでしょう。
わざとやったわけじゃないのよ!
あなたはお兄ちゃんなんだから、もっと弟に
優しくしたらどうなの!」……なんて、
弟の側に立って叱りつけないでください。
お兄ちゃんだって、大事なものを壊されれば悲しいのです。


きょうだいというのは、どちらが母親の関心を勝ち取れるか、
いつも競争しています。母親が弟の味方ばかりすると思ったら、
お兄ちゃんは悔しくて、いっそう「いけないのは弟じゃないか。ずるい」
と荒れたり、後で弟をポカリトとやるかもしれません。
ですから、「バカなんて言ったら、言われた方も傷つくと思うよ」
ぐらいにしておくのがいいです。


 あとは、双方が気持ちを言えるように「司会」役をするか、
あるいはお母さんは席をはずしてしまうのも手です。
案外、お母さんがいなくなると、兄弟の争いが
収まることも多いからです。


 司会役を務めるとしたら、気持ちを言いあったあと、
「これからどうするか」について結論が出るように、
話の行方を見守りましょう。


 「お兄ちゃんのものに二度とさわらない」のではなく、
これからはお兄ちゃんに聞いてから使うとか、
交替で使うようなルールを決めるとか、
ゲーム機が直らないか、お父さんに見てもらうとか、
前向きな方法を考えられるようにするのです。

「子どもの『くじけない心』を育てる本」より



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17:48, Wednesday, Apr 16, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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