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「誰かの役に……」 4/18(金)
「誰かの役に立とうとしてやった失敗は、
怒ってはいけない」


 幼稚園や小学生の子どもと言うのは、
基本的にお母さんのお手伝いをしたいものです。


 実際にはまだ未熟で、手伝ってもらって、
かえって手間がかかった、ということも多いかもしれません。


 食事の準備を手伝ってくれようとした子供が、
手をすべらせてお皿を割ってしまった、
ということはありませんか。


 そんなとき、
「何やってるの!余計なことばかりして!」……では、
あんまりです。子どもはお母さんの役に立とうとしてやったのですから。


 お皿が割れただけでショックを受けているのに、
さらに「お母さんに叱られちゃった」と追い打ちをかけることになります。
まず、「残念!割れちゃったね」と言ってあげましょう。


 そして、子どもがケガをしないように片づけることが大事です。
年齢に応じて、片づけを一部手伝ってもらうのもいいでしょす。


 「お皿は割れちゃったけど、ちゃんと片付けができたね」
ということができます。
さてそのあと、一刻も早く食事にしたいのは山々でしょうが、
「もういいから座ってて」と言わずに、この機会に
落とさないようなお皿の運び方を教えてあげるといいのです。
こうやって両手でしっかりと持つんだよ、とか、
下のほうを支えるんだよ、と実際にやってみせてあげましょう。


 一番いいのは、「じゃあ、このお皿を運んでくれるかな」と、
もう一度頼んで、「今度は落とさないで運べたね」
と言うところで終わることです。


 そうすれば子どもは、「次からは気をつけてお手伝いをしよう」
という意欲を持てます。割れちゃって終わりでは、
なかなかもう一度やる気になれないでしょう。
お母さんのお手伝いは「人の役に立つ」ことを覚える
いい体験になります。


そこで、「お手伝いをして、いい子だね」とほめるよりも、
「手伝ってくれてうれしいよ」「お母さん、助かったよ」
と言ってあげることをすすめます。


 「いい子」とほめられたからやるのではなく、誰かが喜んだり、
誰かの役に立つから、自ら進んで動く、ということが大切です。

「子どもの『くじけない心』を育てる本」より


 
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10:47, Friday, Apr 18, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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