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「おつかいはできなくても…」4/19(土)
「おつかいはできなくても、必ず感謝すること」

テレビの人気番組に、子どもが初めて
「お買い物」に行く様子をこっそりカメラが追う、
というものがありますが、見ているとハラハラドキドキします。


 家で待っているお母さんも、子どもが無事戻ってくるとホッとし、
かつ誇らしげに顔を輝かせています。


 このぐらいの年代の子どもに買い物を頼むのは、
役に立ってほしいからと言うより、新しいことに
挑戦させようという気持ちからでしょうが、
小学校の高学年ぐらいになると、お母さんもけっこう
頼りにして、「時間がないから買い物してきてくれない?」
ということも出てきます。


 さて、あるお母さんが今日はカレーにしようと思って、
にんじん、たまねぎ、じゃがいも・牛肉……などとメモに
書いて子どもに渡しました。


 ところが、戻ってきてみると、肝心の肉を飼うのを忘れています。
「あーあ、どうして忘れたのよ」「ほら、もう一度行ってきて。
今度はちゃんと買ってきてね。夕飯遅れちゃうから、急いで!」
こんなふうに言いたくなるかもしれませんが、ちょっと待ってください。


 子どもが自分から協力しようと思ってやってくれたことなのです。
買ってきたものが足りなかったからといって叱ったり、
「もう一度行け」と命令してはいけません。

協力に対して結果を求めていたのでは、
だんだん協力したくなくなります。


 「お肉忘れちゃったけど、他のものはちゃんと買ってきて
くれて助かったよ」と感謝するのが筋です。
それからどうしましょう。


「お肉のないカレーもちょっとまずいねえ。
じゃあ、ウインナーでも入れようか」という方法もあるでしょうし、
「お母さんが急いで買ってこようかな。
それとも、もう一回行ってきてくれるかなあ」
と子どもに聞いてみることもできます。
「もう面倒だよ」と言われたら、それまでです。


 ただし、「買物してくれたら100円だよ」とアルバイトとして
頼んでいる場合は話が違ってきます。
頼んだ仕事が終わっていないのですから、報酬は払えません。


「買ってきてくれて助かったけど、お肉がないからお金はあげられないなあ」
「もう一度行って牛肉買ってきてくれたら払えるけどね」
と聞いてみて、行く気がないなら、「じゃあ、お金はあげられないけど、
買い物してくれてありがとうね」ということになるでしょう。
子どもは残念がるはずです。
「今度は忘れないで出来るといいね。どうしたらわすれないかな?」
と聞いておくといいでしょう。

「子どもの『くじけない心』を育てる本」より
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08:43, Saturday, Apr 19, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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