「罰よりルール」 4/23(水)
「五時半までに帰ってくること」と子どもと約束したのに、
何度も何度も遅れては叱られる子供がいます。
お母さんにしてみれば、どうして約束を守れないのかと
イライラすることでしょう。
中には業を煮やして、
「そんな子は知りません!外で反省しなさい!」
と家から締めだしてしまうお母さんもいます。
子どもはお母さんに拒絶されるのが何より怖いですから、
次から時間を守ろうとし一生けんめいになるのかもしれません。
ただし、約束を守る大切さは身につきません。
ショックと恐怖のあまり言うことを聞いているだけです。
ですから、このように一方的に罰を与えるのはあまりいいとは
言えません。もしも罰を与えるなら、
「今度、帰る時間が遅れたら、オヤツ抜きにしていいのかな?」
「約束を破ったら、次の日は遊びに行けないことにする。それでいい?」
とこ子どもと話し合って、双方納得の上でルールを決めるべきです。
時間に遅れるたび、「あやまりなさい」と言われるので、
遅れて帰ってきてお母さんの顔を見たとたん、
「ごめんなさい!」と叫べばすむと思っている子どももいます。
あやまるのは大切なことですが、それで済んでしまったのでは、
約束を守るたびにあやまればいいことになって、何回あやまっても、
子どもに自覚にはつながりません。
まず第一に、「うちの子はいつも約束を守れないんだから!」
なんてカリカリしないことです。大人だって、ちょっと時間に
遅れることはよくあるではありませんか。
それでも、何度も何度も門限に遅れてしまうのは困りもの。
遅れないようにしたいなら、二つのことが必要でしょう。
一つは、困っているお母さんの気持ちを伝えることです。
「遅いから心配したよ」「夕食の準備が始められなくて困っちゃった」など。
そしてもう一つかんじんなのは、どうやったら遅れないですむかを、
子どもと一緒に考えることです。
町によっては五時とか六時になると音楽が流れたりしますから、
その音楽が聞こえたらすぐに帰ってくることにするとか、
遊びに行った先のお母さんに「時間がきたら教えて」と頼んでおくとか、
年齢によっては時計を持たせてみるなど、
色々な方法があるでしょう。
今できていないことは、これならできるという新しい方法を
考えない限り、ただ「気をつけなさい」と繰り返したって、
できないのです。叱るだけでなく、どうやったらできるかを
いっしょに考えてあげるのが親の役目です。
前はしょっちゅう30分も遅れて帰って来たのに、
10分遅れただけの日があったら、
「前より早く帰れるようになったね。その調子で、
時間通りに帰れたらいいね」と進歩したことを認めてあげることです。
時間が守れたら、
「よく時間が守れたね。お母さんうれしいなあ」
と言ってあげましょう。
「子どもの『くじけない心』を育てる本」より

何度も何度も遅れては叱られる子供がいます。
お母さんにしてみれば、どうして約束を守れないのかと
イライラすることでしょう。
中には業を煮やして、
「そんな子は知りません!外で反省しなさい!」
と家から締めだしてしまうお母さんもいます。
子どもはお母さんに拒絶されるのが何より怖いですから、
次から時間を守ろうとし一生けんめいになるのかもしれません。
ただし、約束を守る大切さは身につきません。
ショックと恐怖のあまり言うことを聞いているだけです。
ですから、このように一方的に罰を与えるのはあまりいいとは
言えません。もしも罰を与えるなら、
「今度、帰る時間が遅れたら、オヤツ抜きにしていいのかな?」
「約束を破ったら、次の日は遊びに行けないことにする。それでいい?」
とこ子どもと話し合って、双方納得の上でルールを決めるべきです。
時間に遅れるたび、「あやまりなさい」と言われるので、
遅れて帰ってきてお母さんの顔を見たとたん、
「ごめんなさい!」と叫べばすむと思っている子どももいます。
あやまるのは大切なことですが、それで済んでしまったのでは、
約束を守るたびにあやまればいいことになって、何回あやまっても、
子どもに自覚にはつながりません。
まず第一に、「うちの子はいつも約束を守れないんだから!」
なんてカリカリしないことです。大人だって、ちょっと時間に
遅れることはよくあるではありませんか。
それでも、何度も何度も門限に遅れてしまうのは困りもの。
遅れないようにしたいなら、二つのことが必要でしょう。
一つは、困っているお母さんの気持ちを伝えることです。
「遅いから心配したよ」「夕食の準備が始められなくて困っちゃった」など。
そしてもう一つかんじんなのは、どうやったら遅れないですむかを、
子どもと一緒に考えることです。
町によっては五時とか六時になると音楽が流れたりしますから、
その音楽が聞こえたらすぐに帰ってくることにするとか、
遊びに行った先のお母さんに「時間がきたら教えて」と頼んでおくとか、
年齢によっては時計を持たせてみるなど、
色々な方法があるでしょう。
今できていないことは、これならできるという新しい方法を
考えない限り、ただ「気をつけなさい」と繰り返したって、
できないのです。叱るだけでなく、どうやったらできるかを
いっしょに考えてあげるのが親の役目です。
前はしょっちゅう30分も遅れて帰って来たのに、
10分遅れただけの日があったら、
「前より早く帰れるようになったね。その調子で、
時間通りに帰れたらいいね」と進歩したことを認めてあげることです。
時間が守れたら、
「よく時間が守れたね。お母さんうれしいなあ」
と言ってあげましょう。
「子どもの『くじけない心』を育てる本」より

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