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「親に手伝ってほしいこと」も……5/14(水)
 夏休みの計画と言えば、八月の末になって、
山ほど残った課題にあわてだす子どもは多いものです。


「お母さん、どうしよう!」と泣きつかれたとき、
「だから、早くやっておけって言ったでしょう」と、
ここぞとばかりに叱りつけたり、
「自分がいけないんだから、お母さんは知らないよ」
と突き放してしまうのはおすすめしません。


子どもが「失敗した!」と悲鳴を上げているのですから、
助けてあげればいいのです。ただし、「ほらお母さんが
こっちをやってあげるから、ドリルを早く完成させないさい」
なんて段取りをつけてあげるのはよくありません。
この失敗から、学ぶことができなくなります。


 「まずいことになっちゃったね」と失敗を認めてから、
「どうする?」と子どもに聞くのです。
「お母さん頼むから手伝って!」と言うのなら
「お母さんに何をしてほしい?」と確かめて、
できる範囲で協力してあげましょう。


 課題を子どもの代わりにやることだけが「協力」とは限りません。
ドリルの答え合わせをやってあげるとか、いつもより遅くまで
起きていてもいいことにするとか、工作の難しい部分を
ちょっと手伝うとか、自由研究のアイデアを出してあげるとか、
いろいろあるでしょう。場合によっては、「お願い!」と懇願されて、
子どもの代わりにお母さんが課題を完成させてあげるハメに
なるかもしれません。


 「今回は助けてあげるけど、これはズルだよ。
次もこういうことになったらまずいから、
どういうふうにしたらお母さんが手伝わなくても
自分の力でやれるか「よく考えておいてね」と言って置きましょう。


 また、課題を何が何でも終わらせることだけが
解決法ではありません。
「終わりませんでした」と先生に正直に言って叱られる、
という手もあるし、期限を伸ばしてもらえませんか、
と交渉してみることだってできるでしょう。
いずれにしても、子どもが自分で決めることが大切です。


「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋

17:30, Wednesday, May 14, 2014 ¦ 固定リンク ¦ 携帯