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「雨の日に遊んで…」7/8(火)
「雨の日に遊んではじめてわかる経験をさせる」

ザアザア降りの日に、子どもが玄関から飛び出そうとします。
「ダメよ、こんな日に外で遊んだら風を引くでしょう!」
たぶんそう言って、お母さんは止めようとするでしょう。


たまに風邪ぐらい引いたって、まあいいではありませんか。
雨の日に外で遊ぼうとするとどういうことになるか、
実際にやってみなければ子どもはわかりません。


だれも友達がいなくて、つまらなかったと言って
帰ってくるかもしれません。
転んで、びしょぬれになって、
泣いて帰ってくるかもしれません。


これもいい経験になります。雨の日に外に出ても、
あまりいいことがないなあ、とわかるからです。
教えてもらって失敗を避けるよりも、
自分でやってみて失敗して学ぶことのほうが大切です。


ひょっとしたら、楽しかったと言って帰ってくるかもしれません。
泥の中にしゃがみこんでダンゴを作ったり、
大きな木の下で雨宿りして周りをながめたり、
子どもなりに新鮮な遊びを発見できたなら、
それはけっこうなことでしょう。


遊びの才能を伸ばせる子どもは、その後、
さまざまなことにその力を発揮できるようになります。


さて、問題はどろどろになって帰ってきたときです。
「ほら!そんなに服を汚して!手も真っ黒じゃないの!
だから言ったのよ!と叱りたくなるのは、
お母さんがその始末をつけなければならないと思うからでしょう。


自分のやったことの責任は、なるべく自分でとってもらいましょう。
雑巾でも渡して、お風呂場に自分で行って、
服も体も一緒に洗わせたっていいではありませんか。


「自分で洗えたね。あとは洗濯機に入れておいてね。
泥んこを落としてくれて、お母さん、助かったよ」と
言ってあげれば、子どもはこれからも自分のことを
自分でしよう、と思うようになります。


なお、こんなときのために、雨の日に出かけようとしたら、
せめて汚してもいい服を着ていってもらうのも親の知恵です。


「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋
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06:55, Tuesday, Jul 08, 2014 ¦ 固定リンク ¦ 携帯