「親の『出番』ではなく…」 7/10(木)
「親の『出番』ではなく、『協力』を心がける」
イヤなあだ名をつけられたり、
一度失敗したことを何度もからかわれたりすると、
毎日のことですから、かなり苦痛です。
そんなことを聞きつけると、たちまち親が出ていって
「先生、こんなあだ名で呼ぶのをやめさせてください」
と言う場合があります。
けれども、子どもがイヤな思いをするたびに
親が出動していたのでは、子どもの力を伸ばせません。
あるいは逆に、「いやなことを言われたなら、
言い返せばいいじゃないの」とか、
「お前も意気地がないなあ。なんかあったら、
相手をぐっとにらめ。イヤな目にあわされたときは、
やり返せばなめられないんだ」
なんて物騒なことを言うお父さんがいたりします。
これでは、イヤな思いをしている子どもが悪いかのようです。
第一、言い返せばいい、やり返せばいい、
という力による報復では解決とはいえません。
力と力の争いがどこまでも続くだけです。
言い返したり、やり返すのではなく、イヤなことを
「やめてほしい」ときちんと言葉にできるのが
本当の勇気ではないでしょうか。
「イヤなら、やめてほしいって言ったらどうかな」
と子どもに提案してください。
言いだすのが難しい場合は、お母さんが
練習相手になってあげればいいのです。
「そういうふうに言われると、僕はイヤなんだ。
だから、やめてくれないかな」と気持ちを言えるように
勇気づけてあげてください。
そこで相手をにらみつけたり、
こぶしを振り上げたりする必要はありません。
うつむかずに、まっすぐ相手に向き合えばいいのです。
上手にかっこよく言えなくても、
言葉がたどたどしくても、
やめてほしいという気持ちが伝われば十分です。
相手が一度でやめてくれるかどうかはわかりません。
それでも伝えることができたなら、「自分で言えたね」
と認めてあげてください。それが自信になります。
子ども自身が「イヤだ」と伝えるという基本の上でなら、
必要な範囲でお母さんが先生にもひと言伝えておくなど、
サポートしてあげるのもいいと思います。
「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋

イヤなあだ名をつけられたり、
一度失敗したことを何度もからかわれたりすると、
毎日のことですから、かなり苦痛です。
そんなことを聞きつけると、たちまち親が出ていって
「先生、こんなあだ名で呼ぶのをやめさせてください」
と言う場合があります。
けれども、子どもがイヤな思いをするたびに
親が出動していたのでは、子どもの力を伸ばせません。
あるいは逆に、「いやなことを言われたなら、
言い返せばいいじゃないの」とか、
「お前も意気地がないなあ。なんかあったら、
相手をぐっとにらめ。イヤな目にあわされたときは、
やり返せばなめられないんだ」
なんて物騒なことを言うお父さんがいたりします。
これでは、イヤな思いをしている子どもが悪いかのようです。
第一、言い返せばいい、やり返せばいい、
という力による報復では解決とはいえません。
力と力の争いがどこまでも続くだけです。
言い返したり、やり返すのではなく、イヤなことを
「やめてほしい」ときちんと言葉にできるのが
本当の勇気ではないでしょうか。
「イヤなら、やめてほしいって言ったらどうかな」
と子どもに提案してください。
言いだすのが難しい場合は、お母さんが
練習相手になってあげればいいのです。
「そういうふうに言われると、僕はイヤなんだ。
だから、やめてくれないかな」と気持ちを言えるように
勇気づけてあげてください。
そこで相手をにらみつけたり、
こぶしを振り上げたりする必要はありません。
うつむかずに、まっすぐ相手に向き合えばいいのです。
上手にかっこよく言えなくても、
言葉がたどたどしくても、
やめてほしいという気持ちが伝われば十分です。
相手が一度でやめてくれるかどうかはわかりません。
それでも伝えることができたなら、「自分で言えたね」
と認めてあげてください。それが自信になります。
子ども自身が「イヤだ」と伝えるという基本の上でなら、
必要な範囲でお母さんが先生にもひと言伝えておくなど、
サポートしてあげるのもいいと思います。
「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋
