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「親の失言が子どもと……」7/31(木)
「親の失言が子どもと話し合うチャンスになる」


わがままを言う子に、ついカッとなってしまって、
「もう勝手にしなさい!」と言ったことはありませんか。


あるお母さんが、まだ小さい親戚の子と一緒に
動物園に出かけることになりました。
ところが、息子は「動物園なんてつまらないよ!」。


その子としては、どうせ出かけるなら、
ジェットコースターやお化け屋敷がある遊園地がいいのです。
でも、親戚の子はキリンやゾウを楽しみにしています。

「あの子が一緒なんだから、動物園がいいのよ」
「じゃ、僕は行かない。友だちと遊んでるほうがいいよ」
「自分のことばっかり考えてるんじゃないの。
みんなで行くんだから」「イヤだよ、行きたくないったら」
「……だったら、もう勝手にしなさい!」


こんなセリフが出るのは、
心の中に「子どもを思いどおりにしたい」
という支配の気持ちがある時です。
自分の考え通りに動いてくれないのなら、もういい!
というわけです。


これはちょっと考え直さないといけません。
子どもは親の思い通りにならないし、
無理やり思い通りに動かしてはいけないのです。
子どもの反論を認めないというのは、
ロボットになれというのと同じことです。
まずそのことを肝に銘じてから話し合いを申し出ましょう。


「お母さん、さっきはついカッとなって、
勝手にしなさいなんて言っちゃったけど、
あれは良くなかったなあ。
あなたはあなたで考えがあるんだもんね」
お母さんが素直に失敗を認めれば、
子どもも少しは素直に話を聞く気持ちになります。


「それで、あなたとしては、遊園地に行きたいんだね」
子どもが言うことを最初から否定するのではなく、
ちゃんと聞いたことを示すことが大切なのです。


「そこを、あなたとしては、遊園地に行きたいんだね」
子どもが言うことを最初から否定するのではなく、
ちゃんと聞いたことを示すことが大切なのです。


「そこをちょっと譲ってもらえないかなあ。
お母さんとしては、みんなで一緒に出掛けたいし、
小さい子の面倒をあなたが見てくれると、
とても助かるんだけどなあ」
「今回は譲ってくれたら、来月は遊園地に行けると思うよ」


子どもにこうしなさい、こうすべきだ、
と命令するのではなく、
お母さんの気持ちを伝えるのです。
譲ってくれというからには、
妥協案を示すことも必要でしょう。


子どもは基本的に、
お母さんを喜ばせたいと思っているもの。
お母さんが助かるのだと言ってお願いすると、
心が動くのです。こうして話をすれば、
お互いに主張をぶつけ合う代りに、「譲り合う」
ということを学ぶチャンスになります。


それでも「動物園には行きたくない」
と子どもが言うなら仕方がありません。
「じゃあ、留守番してもらうことになるけど、いい?」
と、自分の言葉に責任を持ってもらいましょう。
子どもの年齢に応じて留守番のしかたを教えておきます。



子どもはちょっと不安な思いや、
つまらない思いをして、後悔するかもしれません。
「大変だったね。でも、自分で選んだことだもんね」
と言えば、次同じようなことがあったらどうするか、
自分で考えるでしょう。

「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋
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05:19, Thursday, Jul 31, 2014 ¦ 固定リンク ¦ 携帯