「子どもの約束を守れないときは……」8/5(火)
「子どもの約束を守れないときは、あやまることよりフォローが大切」
仕事を持っているお母さんは、いつも予定に時間に
帰宅できるとは限りません。
6時までには帰るよと言ってあったのに、
あいにくの残業になってしまうこともあるでしょう。
こんなとき、「何度も何度も子どもから職場に
電話がかかって困ってしまうんです」
と言うお母さんがいます。
なぜ電話をするかといえば、おかあさんが
いつ帰ってくるかと不安だからです。
約束の時間に遅れるとわかった時点で、
すぐに子どもに知らせてあげましょう。
「6時に帰るといったけど、仕事が長引いて8時になるよ。
ごめんね。その代り、お寿司買って帰るからね」
とでも言えば、子どもは待てます。
いくら忙しくても、何の知らせもなく、
6時を過ぎ、6時半を過ぎ……ということがあると、
子どもは不安になってしまいます。
お母さんが死んじゃったんでは、とか、
二度と帰ってこないかもしれないとか、
いろいろ考えてしまいます。だから、
「お母さん、何時に帰る?」
何回でも、電話してくることになります。
「電話してくるんじゃないの!」と叱ったら気の毒です。
「心配なんだね。だけど、これからはきちんと時間を
教えてあげるから、心配しなくて大丈夫だよ」と
話してあげましょう。
いずれにしても、子どもと約束した時間は、
できる限り守ることです。仕事に限らず、
PTAや親戚の用事などで外出する場合も同じです。
子どもには時間を守りなさい」と言っておいて、
お母さんが守れないのでは変なことになります。
では、子どもとの約束を守れないときは、
どうすればいいでしょうか。
たとえば、子どもの学芸会に「行くよ」と約束していたのに、
どうしても外せない用事ができてしまって行けなかったとします。
「どうしてこなかったの!」と子どもはがっかりして、
すっかり不機嫌に。それも無理はありません。
「ごめんね、大事な用事だったの」
「だって来るって言ったじゃない!」
「そうだけど、どうしても今日じゃないとダメな用事だったのよ」
「来てくれるって約束したのにーっ、ひどいよ!」
……そんなことをいつまでも言っていても、
すんでしまったことは、仕方ないのです。
時間を巻き戻すわけにもいきません。
約束を果たせなかったのですから、
一度きちんとあやまったら、あとはこれから
できることを考えたらどうでしょうか。
「じゃあ、お母さん、今、なにしたらいい?」
と聞けばいいのです。
「お母さんもとっても観たかったから、
ビデオとっているうちはないかしら?」
「だったら、ミドリちゃんに聞いてみる」
ということになるかもしれません。
「どんなふうだったか、知りたいな。教えてくれる?」
と言えば、子どもは一生けんめい自分の役のことや、
劇のできばえを話してくれるかもしれません。
できなかったことの代わりに、せめて、
これからできることを考える、
という方法は、子どもにもぜひ学んでほしいものです。
「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋

仕事を持っているお母さんは、いつも予定に時間に
帰宅できるとは限りません。
6時までには帰るよと言ってあったのに、
あいにくの残業になってしまうこともあるでしょう。
こんなとき、「何度も何度も子どもから職場に
電話がかかって困ってしまうんです」
と言うお母さんがいます。
なぜ電話をするかといえば、おかあさんが
いつ帰ってくるかと不安だからです。
約束の時間に遅れるとわかった時点で、
すぐに子どもに知らせてあげましょう。
「6時に帰るといったけど、仕事が長引いて8時になるよ。
ごめんね。その代り、お寿司買って帰るからね」
とでも言えば、子どもは待てます。
いくら忙しくても、何の知らせもなく、
6時を過ぎ、6時半を過ぎ……ということがあると、
子どもは不安になってしまいます。
お母さんが死んじゃったんでは、とか、
二度と帰ってこないかもしれないとか、
いろいろ考えてしまいます。だから、
「お母さん、何時に帰る?」
何回でも、電話してくることになります。
「電話してくるんじゃないの!」と叱ったら気の毒です。
「心配なんだね。だけど、これからはきちんと時間を
教えてあげるから、心配しなくて大丈夫だよ」と
話してあげましょう。
いずれにしても、子どもと約束した時間は、
できる限り守ることです。仕事に限らず、
PTAや親戚の用事などで外出する場合も同じです。
子どもには時間を守りなさい」と言っておいて、
お母さんが守れないのでは変なことになります。
では、子どもとの約束を守れないときは、
どうすればいいでしょうか。
たとえば、子どもの学芸会に「行くよ」と約束していたのに、
どうしても外せない用事ができてしまって行けなかったとします。
「どうしてこなかったの!」と子どもはがっかりして、
すっかり不機嫌に。それも無理はありません。
「ごめんね、大事な用事だったの」
「だって来るって言ったじゃない!」
「そうだけど、どうしても今日じゃないとダメな用事だったのよ」
「来てくれるって約束したのにーっ、ひどいよ!」
……そんなことをいつまでも言っていても、
すんでしまったことは、仕方ないのです。
時間を巻き戻すわけにもいきません。
約束を果たせなかったのですから、
一度きちんとあやまったら、あとはこれから
できることを考えたらどうでしょうか。
「じゃあ、お母さん、今、なにしたらいい?」
と聞けばいいのです。
「お母さんもとっても観たかったから、
ビデオとっているうちはないかしら?」
「だったら、ミドリちゃんに聞いてみる」
ということになるかもしれません。
「どんなふうだったか、知りたいな。教えてくれる?」
と言えば、子どもは一生けんめい自分の役のことや、
劇のできばえを話してくれるかもしれません。
できなかったことの代わりに、せめて、
これからできることを考える、
という方法は、子どもにもぜひ学んでほしいものです。
「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋
