≪ 「天地は不仁、万物をもって芻狗 ..  ¦ トップページ ¦ 「重は軽の根たり(老子26章)」 ≫


「愛して、身をもって天下となす(老子13章)」
人間として生を受けた以上に尊いものはない

人間は、誰もが自分を愛しているであろうが、
どうせ愛するなら、もっと真剣にもっと深く、
とことん自分を愛したらどうであろうか。


自分が人間として生まれ、
人間としてこの世に生活していることができるのは、
いったい、誰のおかげなのであろうか。
もし、犬にでも生まれたら、エサをもらうために
一日中クサリにつながれたり、
小さな箱の中で一生を過ごさなくてはならなくなる。


まことに幸運なことに、わたしたちは、人間なのである。
お釈迦様も、「天地自然から授かった命を、
人間として生きられる以上に尊いものはない」と、いっている。


自分が人間であることが、宇宙の何物にもかえられない
尊い存在であることをよく自覚して、
自分を強く深く愛して生きていけたら、
どんなにか幸せであろうか。


人間は、ときどき、自分の生命活動のすばらしさを
そっちのけにして、高級車とかダイヤとかが買える
「オカネ」を熱愛して、自分を愛することを忘れてしまう。


「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
IMG_2760

22:30, Wednesday, Mar 11, 2015 ¦ 固定リンク ¦ 携帯