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「常に善く人を救う、故に棄人なし(老子27章)」
悪い人がいるから善人になれる


つねに大自然のいのちと一緒に生活している人は、
自分勝手な善悪の考えをあまり強く持っていない。
大自然と同じように、寛大な心で人に接するから、
相手の性質や長所や短所に応じて、
善く人を救い、育てる。


「だめな奴だ」「使いものにならん」などと言って、
人を捨てるようなことはしない。

不善人は善人の資なり(老子27章)

もし、悪い人を、みんな捨てて、この世に、悪い人がいなくなると、
善人もいなくなる。なぜか、みんなが善人になってしまうと、


善人は普通の人になってしまうだろう。
善人が善人になれるのは、悪い人がいるからで、
悪い人は、善人の宝であるわけだ。


小学校時代は、まったく勉強をしない悪ガキ大将はが、
中学生になって、すっかりまじめになって、
勉強もよくするし、礼儀正しい子になる場合が多い。
まったくその逆もある。
善悪は、ある一時の表情であることが多いのだから、
今悪い子を永遠に悪いこと思ってはならぬ。



「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
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19:03, Monday, Mar 16, 2015 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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