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「フォーマルスーツ」6/10(火)
ブログ6月末には親類の法事、そして7月にはやはり親類の
法事、そして親類の披露宴と冠婚葬祭が続きます。


「やばい・・・」。


長男夫婦の結婚式の時に作ったダブルのフォーマルが、
もはや小さくなって?いや、ウエストが入らないほど大き
くなって・・・「夏物・・・作るしかないな・・。しかし時間が・
・・・・。」


今日は仕事で千葉そごうに機会があり、普通はフォーマ
ルウェアーコーナーで作ってしまおうとなるのですが、い
やあ・・ダメです。フィット感のない吊るしのフォーマルなん
て着る気になりません。


それで、以前より通りすがりに目に入っていたのが「花菱
縫製」。昔は目も行かなかったけど、最近ファイブワンや、
青森のファクトリーに行ったばかりなので、「ようし!メイド
インJAPANやな。今回は花菱で作るか!」と、初めて初
心者スーツは花菱で、のイージーオーダーの大規模チェーン
店の花菱で作ることに。


≪服飾ブログ≫より転載

■体に合った服を作れる「イージーオーダー」

服は、まず型紙を作り、その型紙を元に生地を裁断、そして縫
い合わせ作られます。
この型紙を自分の体に合わせてカスタマイズできるのが、イー
ジーオーダー(EO)です。

POの場合、予め作られた「サイズ」と「パターン」から、自分に
合う物を選ぶのですが、その形が体に合わないだとか、サイズ
とサイズの中間に自分のサイズがあるだとか、そういった問題
がありました。

じゃぁ、型紙を変更すればいいじゃないか、と言う話になります
が、そう簡単にはいきません。
たとえば、着丈(上着の裾の長さ)が長からと、単純に短くしただ
けでは、ポケットやボタンの位置が可笑しくなってしまいます。
しかし、EOならば、型紙を自分にあわせて変更できるのです。

これはコンピュータによる型紙作成技術が登場した恩恵で、
体の各部位のサイズを指定すると、基本になる型紙からライン
を変更した図面を自動で出力してくれるようになったからです。
採寸は店員が行うので、あとは自分の好きな生地を選び、細か
いディテールを決めるだけです。

メリットはこれだけではありません。価格もPOとそんなに変わら
ないのです。
メーカーとしては、型紙を設計する機械とソフトウェアが必要な
だけで、後の工程はPOとほとんど変わらないからです。

勿論、EOにもデメリットはあります。主な物として、
・POと違い試着できないので、店員が大きめに採寸する傾向に
ある(リスクを避ける傾向にあるため)
・サイズ変更時、コンピュータの「クセ」を見抜けない店員が多い
・店によっては元のパターンそのものがあまり格好良くない
・型紙の変更レベルを超える大きなカスタマイズには対応できない

上記から考えると、
「元のパターンが格好良い店舗で、優秀な店員に計測して貰い、
奇抜なことを望まなければ」ほぼ完璧なスーツが出来上がること
が分かります。


■ A. 大規模チェーン店
<メリット>
大規模チェーン店は、多くの場合自前の縫製工場を持って
いることが多く、また、生地の直接買付を行うなど、原価低
減が得意な部類です。
従って、最低オーダー価格が非常に低く設定されていること
が多いです。


<デメリット>
それは、店員の質に大きく左右されると言うことです。縫製の
質は非常に安定しているのですが、悪い店員に当たると、ブカ
ブカの服を仕立てられてしまうことがあります。
これを防止するためには、サイズのあったスーツを着ていくこと
が一番の解決策です。
一方、ジャストサイズを持っていない場合、あるいは不安な場
合は、大型店(狙い目は商業施設内)など、その会社が力を入
れている店舗の、店長級の人間に採寸して貰うことをお薦めし
ます。

■ B. 個人経営店

個人経営店はフルオーダーだけなんじゃないの? と思うか
も知れません。
しかし、フルオーダーでは価格的に対抗できなくなった今日、
多くのテーラーでは、イージーオーダーでのビスポークを提供
しています。

フルオーダーの製造工程では、複数の職人を抱えることが
ほとんどでした。しかし、その職人を維持するのが最近では
非常に難しいようです。そのため、「オーダースーツ」と謳って
いても、店主1人でフィッター(採寸者)をこなし、あとは提携の
工場にアウトソースするパターンが増えてきた様に思います。

店側としては、どこの工場を使っているかを掲示していないで
しょうし、多くの場合隠しています。
(「工場に丸投げしています」ととらえられたら、経営的に不利
になるためです)
どうしても、どの工場を使っているか知りたい場合は、モデル
パターンを確認してみて下さい。
大手のEOチェーンの型紙と名称やパターンを比べると、意外
と簡単に分かります。

<メリット>
個人経営店のメリットは、やはりデザイン面とパーソナルコー
ディネイト性に尽きると思います。
縫製は工場で行いますから、店主(あるいはフィッター)は顧
客の採寸、デザイン、生地選び、ディテール選びに専念できま
す。ですから、利用者は大いに提案して貰って下さい。

大量の客をさばく必要があり、自分の努力が集客にあまり影
響しない大規模チェーン店は、この提案力が著しく低い状況に
あります。逆に、自分の提案力がそのまま収入に反映される
個人経営店は、非常に優秀ですし、勉強しています。
「工場に丸投げ」と一蹴せずに、利用する価値大です。

<デメリット>
一方、デメリットとしては、価格が挙げられます。
大量生地仕入が出来ずバンチ(生地見本)に頼ることが多く、
また職出し(工場への依頼)が小ロットのため価格が高くなり
がちです。工場との力関係も微妙で、難しい縫製指示を出しに
くい場合もあります。

また、あまり規模の大きい企業体ではありませんから、店主
との相性(デザイン性は勿論、人間的にも)が大事になってき
ます。そういった点からも、数店舗試してみる必要があるでし
ょう。


■ C. 百貨店

百貨店の多くが元々呉服屋でした。つまり、服屋だったわけです。
ですから、百貨店に入っている特定のブランド以外にも、百貨店
そのものがイージーオーダー(あるいはパターンオーダー)を展
開していることが多いです。

<メリット>
接客は上手です。
Aの大規模チェーン店などでは、未だに接客が「?」な店も多い
のですが、 百貨店だけは、そういった教育はしっかりしています。

また、セール限定ですが、意外にも価格面でリーズナブルなこと
が多いです。 日本の百貨店において紳士服を購入するのは、
着用者の妻という伝統があるからでしょうか^^;
デフレ不景気が続いて20年以上経ち、大規模チェーン店顔負け
の価格で入手することが出来ます。
(吊し中心ではありますが、松屋銀座の「男市」なんかは有名で
すよね)

<デメリット>
どこの店舗も共通しているのが、店員の伎倆(技量)にばらつきが
あることです。 百貨店でイージーオーダーをする場合にはセール
が狙い目なのですが、そういうときは店員に他フロアからの応援
がかなり混ざるので、当たり外れが大きくなります。

ですから、ある程度自分で生地やディテールの要求を言えるよう
な場合(経験があり、かつ作る服のイメージが固まっている場合)
なら良いのですが、そうでない場合はあまりお薦めできません。
勿論、セール時を除けば店員の質は良いのでしょうが、価格面
で優位性が無くなります。

■ D. 工場直営店

従来、服はテーラー自らが、あるいはテーラーと契約した職人た
ちが作っていましたが、近年は注文紳士服市場の縮退に伴って、
工場へ外注することが多くなっていると、項目Bで先述しました。
その、外注先自らが、ファクトリーブランドとしてEOやパターンオー
ダー(PO)を扱う場合があります。

<メリット>
なんといっても、コストパフォーマンスの高さです。
店舗の中間マージンや経費が乗っていない状態で、服をEO、あ
るいはPO出来るのは魅力的です。

<デメリット>
一方で、デザイン面(生地やディテール選び)について、見劣りす
る面があります。 「服を作る」という行為は、服をデザインすること
とイコールです。型紙や縫製は問題ないのですが、細かい提案は
期待するのは酷です。むしろ、その部分が店舗の中間マージンへ
の対価なのだと思います。

■ E. その他

<セレクトショップの所感>
その他にセレクトショップを入れて良い物か迷いましたが、基本的
にセレクトショップでイージーオーダーするのは得策では無いと考
えています。(扱っていないところもあります)

セレクトショップの役割は、国内外の優良なブランドの商品を仕入
れ、顧客に提案することであって、基本的に吊し(既製服)が前提
になっている業態だからです。もちろん、国内外の優良な生地を仕
入れ……に置き換えることも可能で、実際にやっている店舗もあり
ますが、あまり良いとは思いません。

セレクトショップに豊富な生地(現物)があるでしょうか? 様々な商
品を陳列する必要のあるセレクトショップにその余裕は無く、あって少
量のバンチ(小さくカットされた生地見本)でしょう。
また、店員にテーラーリングの知識があるかというと、あまり期待で
きません。

従って、セレクトショップについてはデメリットが多い状態で、メリットを
強いて言えば「そう悪い生地は扱っていないかなぁ」くらいです。

              ≪転載終了≫

さて、フォーマルと作る目的ははっきりしていますので、そう決
めると花菱千葉店に直行。そして自分のお気に入りのイタリア
クラシコジャケットを持参。すぐにウール80%・モヘア15%・カシ
ミア5%のイギリス・スキャバルのblack生地を選び、スタイルと
しては高いゴージラインにハイウエストで肩パットは薄目のナチ
ュラルショルダーのイタリアン・スタイルでフォーマル基本の2ボ
タン。袖は4つボタンの本切羽。裾は73センチ。(通常71センチ)
と通常より少し落ち着いた感じの長めにしました。


そして下のベストはダブルのノッチドラペルの付いた「襟
付きベスト」を黒とグレーの二枚作って冠婚葬祭で使い分
けします。ジャケットもベストも裏地はキュプラのグレースト
ライプ。パンツはワンプリーツで裾は4..5のダブル。結構い
い感じのフィット感が出せましたよ。スキャバルのblack生
地もシャリ感があってなかなかグッドだったし。


そして、衿がセミワイド、レギューラー、イタリアンボタンダ
ウンのSILKっぽい綿白のオーダーシャツ(一枚はダブル
カフス・胸ポケットなし)を3枚作りました。


僕は見立てや注文が「アームホールのあと1センチ上
げてくれる?ウエストラインは・・」とにかく仕事柄とても早い
ので、およそここまて゛1時間余り。早いでしょ。


出来上がりは仮縫いなしの一発仕立てで6月27日。「着用
後、お直しはいくらでも承ります」とのことです。


ちなみにお値段ですが、フォーマルスーツ一着。ベスト二着。
オーダーシャツ三着の花菱さん合計価格は、なななんと・・・
「へえ・・・」こんな値段でここまでできるんだと、驚きでした。
ちなみにスキャバルの生地は88.000円ですから想像つくで
しょ?


フィッターのぽっちゃりスタッフさんに、まめにお世話していた
だきました。それにしてもほんとうに・・久々に買い物したなあ。
そんな時間なんて最近まったくなかったので・・。とにかく26日
の仕立て上がり楽しみにしています。初めての花菱ですから。


生かしていただいて ありがとうございます。

19:52, Tuesday, Jun 10, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(2) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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■コメント

とにかく26日
の仕立て上がり楽しみにしています。初めての花菱ですから。

名前: tag heuer replica watches ¦ 21:00, Monday, Apr 06, 2015 ×


ちなみにスキャバルの生地は88.000円ですから想像つくで
しょ?

名前: replica prada watch ¦ 21:01, Monday, Apr 06, 2015 ×



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