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2017年 3月6日

「子育てと部下育て」3/6(月)
仕事をしていてよく思いますのは、
部下育てと子育て、いや、人育てはまったく
一緒だということです。


たから、
部下の育成が上手い人は、
子育ても上手です。
この逆もしかり、です。


部下は上司の言葉よりも、
行動を真似ます。
子どもは親の言葉よりも。
行動をやはり真似ます。


教育の原点は「真似(マネ)」です。
「学ぶ」は「まねる」から発生した言葉だそうです。


実は昨日「ある」ことがあって、
うちの子どもたちを厳しく叱りました。
と同時に、何故叱られるのか、
その意味を伝えました。


私は
少々のことは
子どもの事を静観して見守っていますが、
「これは・・・」と感じたことは、
ストレートに叱り、叱られた意味をしっかり伝えます。
そして人生をよりより生きるための良心に従った
選択基準、判断基準、知恵、または、
中田家として守っていかなければならない
筋道や道理を、しっかりと伝えていきます。


それが
親のやるべき勤めであり、
会社であればトップが部下に対して
会社の理念やビジョンや教訓をしっかり伝えていくのと
まったく同じなのです。


そうして伝わったものは、
やがて子供から子供へ。
部下から部下へと継承されていきます。
そしてそれがその家の、その会社の文化となって
人を育てていきます。


また、
親という漢字を分解すると、
「木の上に立って、見守る」です。
これが親の役割、上司の役割を的確に
現しています。


これは、
その都度伝える事をしっかり伝えたら、
後は静観してその子の行く末を大きな心(愛)をもって
見守るという\ことでしょう。


ですから、
あれこれ世話を焼いたり、
口出ししたり、ちょっかい出したりするのは、
本当の「愛」ではない。


残念ながら、
「子どもの為・・」は、子どもの為ではなく、
ほとんどが自分自身の為です。


親自身が
自分の満たされていない部分を子どもに投影して、
自らの欲求や願望を解消しようとして子供を利用して
いるだけなのです。


親自身が自分の人生を責任を持って
本気で生きているのならば心は満たされていますから、
子どもに余計な口出しをしませんし、変なちょっかいを
出したりはしません。


よっぽどでない限り、
親は子どもを静観し、黙って見守っています。
それが本当の愛だからです。


これは部下の育成にして
もまったく一緒。
なによりも大切なのは、
まず自分自身が目の前の
仕事に全力投球して、失敗しても、
クレームがあっても、常に自分を省みながら改善して、
本気で目の前の仕事を頑張って
生きているのかどうか?
輝いているのかどうか?
、ということなのです。


それが
周りの人たちにとって、
最高のお手本になるし
、最高の共育になります。


あとは、
「やってみなさい」と言って、ただ黙って、
見守っていってやることなのです。


ということは、
すべての人間関係の根元は
親子関係にあるということですね。
そこがすべての人間関係の「元」になるものです、
つまり、家族との人間関係が上手くいってないのに、
会社での部下との人間関係が
上手くいくはずがないのです。


つまり、
自分の親との関係。
これがすべての人間関係の元です。
ここが信頼関係、尊敬関係、感謝関係、愛情関係
であれば、すべての人間関係は
そうなっていくということです。


そして「育つ」という言葉の語源は、
「筋が通る」というところから来ているそうです。、
自分の中にブレないような軸や芯が一本できる
ことを「育つ」と言ってきたようです。


子を育てる、部下を育てるとは、
そうした「軸や芯をつくるお手伝い」のことを指し、
分かりやすく言うと「軸や芯を心にしっかりつくって
その子や部下の自立を促す」ということなのです。


そのために教え導いていくのが、
親であり、上司の役割であるわけです。


だから私は、
感じたらその都度、その都度、
遠慮することなく、
しっかりと子どもや部下に本当(真実)を
その時、その場で、その一言を
しっかりと伝えていくように心がけて
人間として大きく成長していくことを願います。
ただしそこには、
自分の都合とか、期待とか、エゴ
というものが入らないということが前提で。


それが親心じゃないかな。

17:38, Monday, Mar 06, 2017 ¦