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2018年 4月13日

「明日は歴史探求ツアー」4/13(金)
日本橋三越本店でうちは
商売をさせてもらっているわけですから、
もう一度しっかり日本橋三越本店のことを知っておきたい。


そんなことを思っていたら、
「へえ・・・そういうのがあるんだあ・・」。


すぐ申し込みました。


ということで、
明日は「日本橋三越歴史ツアー」に行ってきます。


さて、
日本橋三越本店は、
平成28年(2016年)7月、本館が国の重要文化財に指定されました。


現在の建物は、昭和10年(1935)に完成、ルネッサンス式建築の
威容を誇り、当時は「国会議事堂」「丸ビル」に次ぐ大建築物でした。


本館正面玄関には待ち合わせの場所として親しまれる
「三越の守護神」とも言うべき「ライオン像」がお客様をお迎えし、
メイン通路を抜けると、その豪華絢爛な美しさの、「天女(まごころ)像」が
ひときわ目をひきそびえ立っています。


この像をいただく中央ホールでは、各種催物やトークショーなどが
日々開催されるイベントスペースとしてお客様に親しまれています。


中央ホールのメイン階段をあがると、
美しい音色を奏でる「パイプオルガン」が設置されています。


このパイプオルガンによる生演奏は毎週水・金・土・日曜の週4回行われ、
お客様に喜ばれています。


この中央ホールからパイプオルガンをつなぐメイン階段。
重厚感のある大理石をふんだんに使用しているのですが、
じっくり目を凝らしてみてみると、アンモナイトなどの化石がはっきりと確認
できます。


このほかにも、
本館6階には、歌舞伎・演劇等が催される三越劇場が、
本館屋上には三圍神社などが、百貨店ではめずらしい施設として、
多くのお客様に喜ばれています。


この他、
あれこれと今後のことに対しての打ち合わせも。


意識が向けばワクワクした楽しい創造が始まります。


◇「国指定重要文化財」


ルネッサンス様式の威容を誇る日本橋三越本店の現在の建物は、昭和10年(1935)、
6年の歳月を費やし増築改修されたもので、完成当時は「国会議事堂」「丸ビル」に
次ぐ大建築でした。

なかでも、採光天井の下にフランス産赤斑大理石とイタリア産卵黄色大理石を張り
つめた中央ホールは花園のような美しさです。


平成28年(2016年)7月、本館が国の重要文化財に指定されました。

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◇「ライオン像」


待ち合わせの場所として親しまれながら、本館正面玄関でお客様をお迎えする2頭の
「ライオン像」。この像が誕生したのは大正3年(1914)のことです。


この「ライオン像」の注文主は、三越百貨店の基礎を築いたとされる当時の支配人、
日比翁助。その日比が百貨店開設の準備のため欧米を視察したときにイギリスで
注文したものです。

ロンドンのトラファルガー広場にあるネルソン記念塔の下の4頭の獅子像がモデル
とされ、英国の彫刻家メリフィールドが型どり、バルトンが鋳造したものです。
完成までに3年の歳月を要したこの仕事はイギリスの彫刻界でも相当な話題とな
りました。


現在ではその気品と店格を象徴して、三越の象徴的存在でもあり、また、東京
名物の一つとしても親しまれています。
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◇「天女(まごころ)像」


本館1階中央ホールから、吹き抜けの4階に届くようにそびえる壮大な天女の像。
この像が完成したのは昭和35年(1960)のことです。


この像は、三越のお客様に対する基本理念「まごころ」をシンボリックに表現
する像として「まごころ像」ともいわれ、日本橋三越本店の象徴ともいえる存在
です。

製作にあたったのは名匠・佐藤玄々先生。京都の妙心寺内にあるアトリエで、
多くのお弟子さんとともに「構想・下絵・原形・試作」という数々の行程を経なが
ら、完成までには約10年の歳月を要しました。


昭和35年(1960)4月19日におこなわれた除幕式では、「天から舞い降りた天女
が忽然と現れる」という演出のもと、像全体を被っていた純白の被いが美しい線
を描いて落ち、人々の間からは期せずして大きなどよめきがおこりました。


平成12年には大々的に修復工事が行われ、「瑞雲に包まれた天女が花芯に降
り立つ瞬間の姿」をとらえた豪華絢爛な美しさは、今なお健在です。
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◇三越劇場


昭和2年(1927)、本館6階と7階を貫通する形で「三越ホール」が開設。大理石仕
上げの周壁、杉浦非水の図案による緞帳など、豪華な雰囲気で、劇場設備も
当代随一のものでした。


現在では「三越劇場」として、歌舞伎や演劇など、新作から古典まで幅広い作品
を上演しています。(514席)
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◇化石


日本橋三越本店の内装に使用されている大理石の中には、アンモナイトなど
恐竜時代の化石が大小さまざまに、たくさん含まれており、学術的にも大変
貴重なものとなっています。


特に本館1階中央ホールの2階へとつながる階段の壁には、はっきりとアンモ
ナイトの姿が見てとれる化石があります。お買物の際、「化石」を探しながら
店内をおまわりになるのもいかがでしょうか。
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◇パイプオルガン


昭和5年(1930)、世界的に定評のある米国マイテー・ウェルリッツァー社製の
最新式パイプオルガンを購入。電力によって奏する大仕掛けなもので、メイン
とソロの2種からなり、全体の間口は8.2m。


当初は7階ギャラリーに設置されていましたが、昭和10年(1935)の本館全館
完成時に、現在の中央ホール2階バルコニーに移されました。
当時その演奏は、JOAKの電波に乗って全国の音楽ファンに発信されていました。


現在でも、毎週金曜・土曜・日曜の各日午前10時30分、正午、午後3時の1日3回、
オルガン奏者による生演奏が行われ、店内にその美しい音色が響きわたっています。


平成21年(2009)1月14日に、中央区民有形文化財として登録されました。

※都合により、変更となる場合がございます。予めご了承ください。
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◇中央ホール


大正3年(1914)、4年の歳月をかけて完成した三越新館には、日本初のエスカレ
ーターをはじめ、エレベーター、スプリンクラー、暖房換気など最新設備が施され、
東京の新名所として話題をさらいました。「中央ホール」が誕生したのもこの時で、
広さは214m2、採光天井をとりいれていました。


昭和10年(1935)の増築改修後には、400m2となり、大ドームの下に1〜5階まで
打ち抜かれたライトウェルが特色の豪華な大ホールとして生まれ変わりました。


現在ではほぼ毎日、催物やイベントが行われていますが、新春の「はしご乗り、
木遣りご披露」や年末の「第九の大合唱」などは恒例の名物イベントとなって
います。
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◇三圍神社(みめぐりじんじゃ)


文和年間(1352年〜1356年)の頃、近江三井寺の僧源慶が東国を巡錫中、
墨田川牛島のほとりの弘法大師建立になる、荒れはてた小堂に立ち寄った
際、その床下より現れた壷をあけると、その中より忽然と白狐が現れ、壷の
中の宇迦之御魂命の神像のまわりを、三度めぐっていずこともなく消え去
ったので、爾今この社を「みめぐり」(三圍)とよばれるようになったと伝えら
れております。

また元禄六年の旱魃の際俳聖其角は、この社に「夕立や田を三めぐりの
神ならば」と一句献じますと、翌日早速雨が降ったといわれております。
爾来何でも願い事の叶う縁起のよい神として、大正三年九月二十一日、
当屋上に遷座されて以来広く庶民より崇められております。
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◇活動大黒天縁起


三圍神社本社境内にある大黒神は、隅田川七福神の一つとして広く知られ
ております。
当屋上に奉斎する大黒天は「活動大黒天」といわれ、福徳を授かる動的な
御姿をあらわし、台所を司る神として広く崇められております。ご利益を祈願
すると、その霊験あらたかな「三圍神社」及び「活動大黒天」は、商売繁盛と
幸運をもたらす神として、江戸時代より庶民に親しまれ敬愛されております。
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◇漱石の越後屋


漱石は小学校へ上がる前に黄八丈や縮面を買いに越後屋へ連れられて来た。
夕暮れに雨戸を操る音、店先の暖簾の色は永く記憶に残った。
虞美人草浴衣は高級人気品として今なお語り継がれている。

平成十八年十二月吉日
早稲田大学第十四代総長
奥島 孝康 識
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◇「熈代勝覧」の中の越後屋


東京メトロ「三越前」駅地下コンコース壁面には、200年前の日本橋が克明に
描かれた貴重な絵巻物『熈代勝覧(きだいしょうらん)』の複製絵巻が展示されています。

「熈代勝覧」絵巻とは、文化2年(1805年)頃の日本橋から今川橋までの大通り
(現在の中央通り)を東側から俯瞰し、江戸時代の町人文化を克明に描いた貴重
な絵巻物(作者不明)で、原画はベルリン国立アジア美術館に所蔵されています。

「熈代勝覧」とは、「熈(かがや)ける御代の勝(すぐ)れたる景観」という意味で、
絵巻には沿道にある88軒の問屋や店に加え、行き交う1,671人、犬20匹、馬13頭、
牛4頭、猿1匹、鷹2羽ならびに屋号や商標が書かれた暖簾、看板、旗、などが
克明に描かれています。なお、1806年の「丙寅(ひのえとら)の大火」で建物の
多くは焼失したとされており、その直前の貴重な記録といえます。

三井越後屋は、江戸の中心部の名所として「熈代勝覧」の中でも最大の大店
として描かれています。

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※日本橋三越本店歴史探求より転載

16:58, Friday, Apr 13, 2018 ¦ ¦ コメント(0)