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2016年 3月7日

「浄土」3/7(月)
昨日は
「長松寺仏教婦人会追悼法要」が無事終了し、
急いで午後五時二十分の広島発飛行機で東京に
着いた途端、妻から
「今、福原さんが亡くなったから枕経に来て欲しいと連絡があったよ」
と連絡がありました。


今日の午後六時のお通夜、明日午前十一時の葬儀です。


こればかりは計画が立てられませんので、
今日の午後三時の飛行機で広島に帰ります。


昨日、お浄土に還られた福原さんは、
お寺の元門徒総代さんで、お寺のことをよくお世話をいただきました。


そして生前、私の祖父の中田珠教や父の輝之の時など
長松寺の歴史をよく語ってくれました。


現在御正忌法要には、
扇状の蝋燭立が内陣の前にズラッと並びますが、
この蝋燭立も福原さんの「ご院家さん昔は扇みたいになった蝋燭立に
蝋燭を備えて、そりゃあキレイなもんじゃった」という言葉がきっかけで、
門信徒会の皆さんが扇状の蝋燭立を復元し、
御正忌には百本余りの蝋燭が荘厳に並びます。


仏法は縁起の法則を説く教えです。


縁起の法則とは、すべてのものはそれを支える多くの縁によって
生起しているという真理です。


私が、今、ここ、私として存在するのも、
今まで存在できたのも、:決して一人で、単独で存在
しているのではなく、多くの「いのち」に支えられて存在した
ということです。その中の一つが欠けても、
今の私は存在できなかったわけです。


私は、福原さんから代々それぞれのいのちが担った
長松寺の歴史を聞きながら、私の役割をしっかり果たしていこうと
自覚していったことを思い出します。


「花びらは散っても、花は散らない。形は滅びても、人は死なぬ」
金子大栄という偉いお坊さんが言われた言葉ですが、
これから福原さんは、長松寺の事を、福原家のことを
浄土という争い水に流す世界、仏さんの手のひらに支えられて安心して
生きていく大地、そういった素晴らしい浄土という世界から
温かく見守り、さらに力強く支え、何かあれば私たちの背中を押して
下さるのだと思います。


福原さんに感謝し、心よりお念仏申し上げさせていただきます。

06:52, Monday, Mar 07, 2016 ¦ ¦ コメント(0)