トップページ
2015年12月23日

「世人の範たるべし」12/23(水)
「おひさまありがとう」ブログ
2015-12-23 10:27:42 / 今日のひとり言 より転載


冬至明けまして、おめでとうございます。
本日からもまたよろしくお願いいたします。


 さて、二十年前のことです。私はある本を熟読していた時期がありました。
「運命の貴族となるために」という題名でした。今ではもう絶版になっておりま
す。1929年にアメリカで発刊された本の日本語訳の薄い本でした。
それはいわゆる成功哲学のお話です。


 あらすじはこうです。主人公の友人が破産して自殺寸前であったのに、数
年たって再会したらその友人はすっかり見違えて裕福になっていました。
その秘密を聞こうとしますが、彼はなかなか話しません。やっとのことで聞き
出すと、偶然マスターに出会い、人生の成功の秘密を聞いたというのです。


 その成功の秘密は宇宙の法則であり、誰でもその法則を利用すれば、自
分の人生を思い通りにすることができる。自分が自分自身の運命の貴族に
なる。ということでした。
 主人公はその話しを聞き、マスターに会うためにあちこち探しまわり、そし
てとうとうマスターに出会い、その運命の貴族となるための宇宙の法則を聞
き出した。というストーリーでした。


 この本は書いた著者も素性は不明で「謎の本」であるということもあり、私
は当時この本に惹かれました。この本はいわゆるアメリカ系の成功哲学で、
自分の潜在意識をコントロールして、願望を叶えるという系統の話でした。

 
 そう。自分も独立して会社を起こすのであれば、アメリカ流の成功哲学は是非
身に着けたい。そしてビジネスを成功させて裕福になりたい。と当時は考えてお
りました。


 ただ自分の潜在意識をコントロールしようとする「アメリカ系成功哲学手法」
は、結局苦しくなってどの方法も途中でやめてしまうのでした。きっとそれは不
自然なことだったのでしょう。そしてもし不幸にも潜在意識をコントロールして、
この世でビジネスの成功を収めることになってしまったら、そのあと契約の大き
な代償の取り立てがあったのだろうと妄想いたします。


 さて、もし今の私が20年前の自分に伝えるとするならば、多分宇宙の法則
はあるだろう。自分の願いを叶える方法もあるだろう。しかしそれはこの本に書
かれていることとは、少し内容が違うよ。ということであります。


 自分の真摯な想いを現実界に作用させることは、おそらく誰にでも可能なこと
であろうと思います。しかしそのためには条件があります。得る可能性もある代
わり失うリスクもある方法となります。それは、もし自分が「ワレヨシでよこしまな
想い」を持つならば、即座に自分に反射するというリスクです。


 今までの私達人類は願いを強くもってもなかなかそれは叶うことは稀であり
ました。その代わり悪い想いを持ったとしても自分に跳ね返ることも少なかった
です。つまり自分の想いと現実の創造には大きな壁があったのでした。
 しかしこの壁は本人の意志で取り払うことができるものであるようです。
つまり自分の想いが良いことも悪いことも現実に干渉することができるようにな
るという方法があるのです。


 その方法とは非常にシンプルで「自分の良心に従って生きる」ということを自分
自身に宣言しその努力を真摯に行うことだけでありました。


 良心に従って生きるということは、ワレヨシの行動をとらない、言葉を発しない、
想わない。ということであります。陰口を言うのが自分のストレス解消健康法だと
仰られる方がいるかもしれません。健康法であるのならそれはその方の自由であ
ると思いますが、多くの場合、陰口の行為は御本人の良心に逆らっているのでは
ないかと思います。


言 葉だけではありません。恐らく口に出さないで「よこしまなことを想う」ことさ
えも影響を与えていくようになっていきます。行動もせず口にも出さないから、
誰にもバレない、ということはもうなくて、よこしまなことを想うことさえも、自分の
良心の背くならダメなのです。


 自分の良心に従うこと、行動と言葉と想いにおいて、常に自分の良心に恥じ
ないように一日24時間生きること。この真摯な努力を続けていくと、想いが現
実に干渉する影響力が大きく増していくように思います。
これが「宇宙の法則」です。


 ワレヨシでよこしまなことを想ってしまう。あるいは本人のいない場所で言っ
てしまう。あるいはバレなきゃ大丈夫と行動してしまう。そういう間は、潜在意識
の「安全装置」が働いて、想いが現実に干渉しないようになっているかのようで
す。この安全装置があるおかげで、私達は自分の想いが現実の地獄を創るこ
とから守られています。その代わり善い願いも叶いづらいのです。


 もし自分が良心に恥じないという努力を真摯に宣言し続けるのであれば、自
分の潜在意識がその「安全装置」を外しても良いと判断していくように思います。
そしてそういう状態になれば、自分の想いが現実界に大きな影響力を与え始
めると思います。ただしもし、ワレヨシでよこしまな想いをもつならば、安全装置
はもうありませんので、それは自分に大きな災いを瞬時にもたらすというリスク
があります。もう霊的には大人なので、その報いと責任は自己責任でかぶらな
ければならないということになります。ある面では怖いことでもあります。


 自分が、自分の良心に恥じないように生きるというのは、もう非常に個人的
な課題です。とてもストイックな課題です。周囲の人間は私が何を考えている
かは知りません。誰かにバレるバレないに全く関係なく、自分との勝負の人生
になります。


 それは、もう、社会的に成功するとか、名声を認められるとか、生活が裕福
になるとかは、もう全く関係ない世界となります。どのような境遇であっても自
分は自分の良心にそむかない生き方、想い方ができるかだけを厳しく自分に
課す人生となります。


 そして自分自身へのチャレンジとして、潜在意識はいろいろな逆境を引き
寄せることであろうと思います。その結果、自分の良心への誓いがゆらぐよう
なワレヨシでよこしまな誘惑にも遭遇することになるでしょう。しかしそれでも
自分の良心を守り続けられるのか。というのが残りの人生における自分へ
の課題なのです。


 そういう心境で生きるならば、もう自分の想いや行動が現実に干渉する力
はとても大きくなっていることと思います。しかしもうその時には、社会で成功
するとか、名声を認められるとか、生活が裕福になるなどは、もう自分にはど
うでも良いこととなっていることでもあります。これが「陰と陽」の宇宙の法則
でもあります。


 「運命の貴族となるために」の本の中で、そういう人は人混みの中でもわ
かる。と書かれていました。多くの人が、その人は他の人とは違う。と知ると
書かれておりました。アメリカの成功哲学のことは結局わかりませんでしたが、
もし、ある人が自分の良心に従って生きる。と真摯に生きることを続けるの
であれば、その人は、周囲の人とは異なって見える。ということは充分有り得
ると思います。理由はわかりませんが、ナントナクその人が輝いて見えるとい
うことはると思います。


 無名であり、身なりもごく普通でありながら、なぜかその人が光って観え
るということは充分有り得ることでありましょう。


 本日御誕生日を迎えられた御方も、本当の意味で、御自分の運命の貴族
であらせ続けられた御方であろうと思います。
 そしてこれからの時代は、自分の良心に従って生きようとする人々にとっ
ては、生きやすい世界になるように思います。その方が輝いて見えるように、
その方にとってもこの世界は輝いて見えることになると思います。そしてこれ
からは、多くの人がご自分の良心に従って生きようとなっていく世界に移行し
ていくのではないかと想います。

おひさま、ありがとうございます 転載終了



質実剛健の気風を重んじ 礼儀を正し
団結互助の精神を涵養し 心技を練り
剛柔の道を極めて 世人の範たるべし

この道場訓は毎朝空手の稽古が終わったら、みんなで発声します。


「おまえたちも健康のために、気を循環させるために、
中心を定めるために・・・やったらええんじゃが・・・・」


今日は、いつも仕事をしている女性スタッフたちも全員参加しました。


稽古が終わって一人ひとりに感想を聞いたら、みんな張りのある声を
出せていました。


そしてみんなから「道着を頼んでいただきますか」という申し出があり、
一気に東海堂に個々人の道着と帯を申し込みました。


今日のまるぞうさんのブログ、その通りです。
私も若い時は、成功哲学に憧れ、ナポレオンヒル・ポールジェーマイヤー、
マーフィー、いろんなことをやりましたが考えてみれば全部自分の我欲を
満たすためでした。人より高みに上がりたいという、自身のコンプレックス
の裏返しばかりでした。


そして今、この人生でいろんな体験をしてきて、「世人の範たるべし」。
まさに「自身の良心に従って生きること」が一番うれしく、心がワクワクする
ことに気づかされてきました。


そういうことから言うと、武道っていいです。特に空手は場所や周りを選ばず
どんなところでも基本や形を一人稽古できますから、まさに昔から立禅と言わ
れたのでしょう。


若い時は組手ばかりをやってきましたが、今回、小指にヒビが入ったというこ
とは、年齢もありますが「形」を繰り返し繰り返し味わいながら打っていけとい
う良心からのメッセージだと思っています。


「空手道剛柔流爺婆倶楽部」は、そのスタンスで「呼吸」「中心」「緩急」をテーマ
に気を循環させながらコツコツやっていきます。常に自分の良心に戻るためにも。


_1420464
大会行ったら、こういう人いるよねえ・・・。うちのチョロまつ佐生でした。

13:17, Wednesday, Dec 23, 2015 ¦ ¦ コメント(4)