FAQ

よくあるご質問

ウォータークリーニングに適する素材、適さない素材とは?

繊維の種類については、ウールやカシミヤ、シルクなどの動物性繊維や、綿、麻などの植物繊維、テンセルなどの再生繊維、ポリエステル、ナイロンなどの合成繊維からレザーまですべての繊維をウォータークリーニングできます。 水で洗うことの特徴は、水のほうが、ドライクリーニングの溶剤に比べて、繊維の芯まで浸透し、汗をはじめとする水溶性の汚れを溶かし出すため、洗い上がりがさっぱりし、汚れの残りによる変色や臭いが起こりにくいということがあります。

ウォータークリーニングでは、クラスタルウォーターと呼ぶ特別な水と、マイクロバブルを用いて水洗いの汚れ落ちと素材の質感を高めています。 ほとんどの衣類が着用中に汗をかきますから、水での洗いを必要としていると言えますが、ご利用が一番多いのはスーツやジャケット、パンツです。そして、食べ物のシミなどが付いて、後から変色したり、虫の害に会いやすいカシミヤなどのコート類も多く、春の衣替えの時期は、ドライクリーニング不可で水でしか洗えないマッキントッシュのコートや、ウォータークリーニングするとロフトが増してふんわりと仕上がるダウンジャンパーの入荷も目立ちます。

また春から夏にかけては、白いジャケットやブラウス、パンツなどが多くなります。 白い衣類は、水で洗わなければだんだんと黄ばんでいき、特に衿や脇などに黄ばみが目立ってきます。 そういった黄ばみが取れることでも喜ばれています。 水は、繊維に深く浸透して汚れを落とすのですが、その反面浸透することで繊維が膨らみ、形が崩れやすいくなります。

そのため、仕上がりまでの工程では、ドライクリーニングをする場合の5倍以上の手間を要し、パーツに合わせた機械プレスや細部のハンドプレスを組み合わせてシルエットを形成します。 この仕上がりの美しさでご利用いただいているお客様も多く、様々なブランドショップからもご支持をいただいています。ただ、水に対する染色堅牢度が極端に弱いものや、製品化する前の縮絨加工が十分に施されておらず、水での収縮が激しいもの、表面の加工が水によって変化しやすい商品も実際にあります。

ウォータークリーニングでは、色止めや収縮防止の処置、また、様々な加工剤により艶感などの復元もおこないますが、変化の程度があまりに大きいと思われる衣類は、水での丸洗いはおこなわず、汗の付着している部分を水できれいにして、ドライクリーニングを行う場合もあります。また、着用頻度の極端に少ない衣類で、特に汗などもついておらず、デザイン性が高いものは、丸洗いは行わず、必要な所を部分的に汚れを取ったり、消臭、防虫などのケアをして、デザインをそのままに仕上げます。

以上のように、基本は水洗いですが、商品によっては、シリコーンドライを使用する場合もありますし、衿袖口の部分洗いなどその商品にとって最良の方法をとります。