FAQ

よくあるご質問

スーツやコートのラペル等に用いられている芯地は水洗いすることによって剥離しないのでしょうか?

一般的にジャケットのラペルには芯地と表地を馴染ませるためにハ刺しがされていますし、また薄い生地の場合には接着芯が使われますが、余程年数の経過したお品物であれば接着が弱まって剥離するケースもありますが発生することは、ごく稀です。

弊社のウォータークリーニングはクラスタルウォーターとマイクロバブルで、強い機械力を使わずネットに包んで短時間で洗う弊社の洗浄方法ではまったく問題ないです。
また、弊社の洗い方にはディテールを重要視するもう一つあります。

あまり汚れていないジャケットの場合、ディーテールをできるだけ崩さないことを目的としていますので、中性洗剤とシルクガンの前処理で襟・袖口・脇を部分洗い乾燥し(水洗いの場合もこのように前処理を行う)、その後シリコーンドライに入れて残った皮脂汚れ等を除去した後、人体成形乾燥機の160度の強力な蒸気でさらに全体的な汗の成分を飛ばしていきます。これで匂いを取ります。

さらに、全体的に消臭・抗菌剤をビチョビチョになり流れ落ちるまで噴霧して残留している汗等の水溶性の汚れや臭いをさらに除去して乾燥させる、また、ジャケットの生地には各種の加工剤を噴霧してハリ感やツヤ感を出すという方法もあります。(パンツは仕付けを行い、シック回り・ポケット回り・裾回り等を中性洗剤とシルクガンで前処理を行い、シリコーンドライで皮脂汚れや油汚れを除去した後、ネットに巻いて水洗いをします。)この洗浄方法では、全くジャケットのディテールやシルエットは変わることはありません。

※以上のディテール重視の洗浄方法は、実は水洗いを行うよりも逆に手間がかかります。
この方法はこだわりの強いイタリアのサルトリア(仕立て屋)さんからの要望と松井化学さんの助言によって生まれました。お送り頂ければ、お品物に合った最適の洗い方を選択させていただきます。分らないこと等ございましたら、お気軽にご連絡下さい。
*尚、弊社で使用している消臭・抗菌剤は亜鉛・銀・チタンのイオンを使った「ZAT」という身体に安全で効果の高い商品と、松井化学さんから提供していただいている、某アパレルメーカーが繊維を加工する時に使用している、消臭抗菌剤をケースバイケースで利用しています。