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2016年 4月20日

「森信三先生」4/20(水)
■ しつけの三原則 ■

(一) 朝のあいさつをする子に。
それには先ず親の方からさそい水を出す。

(二) 「ハイ」とはっきり返事のできる子に。
それには母親が、主人に呼ばれたら必ず「ハイ」と
返事をすること。

(三) 席を立ったら必ずイスを入れ、
ハキモノを脱いだら必ずそろえる子に。


そして、
「立腰(りつよう)教育」とは?

立腰とは、哲学者・教育者である森信三(もりしんぞう)
先生が提唱された、腰骨(こしぼね)をいつも立てて曲
げないようにすることにより、自己の主体性の確立をは
じめとした人間形成を実現する、極めて実践的な方法で
す。
腰骨を立てることの意義は、古来より、禅や武道、芸道
などでも、経験則として実証されてきました。
その立腰を、教育の現場においても実践され、経験的
な暗黙知であったとも言える立腰の理想的な方法を追
究され、原理として確立されたのが森信三先生です。
論より証拠と言いますが、立腰は、すでに全国の幼稚園
等で実践され、多くの効果を上げているものです。
その効果とは具体的には次のようなものです。

立腰(りつよう)の効果

立腰の効果には次のようなものがあります。

・やる気がおこる
・集中力がつく
・持続力がつく
・行動が俊敏になる
・内臓の働きがよくなり、健康的になる
・精神や身体のバランス感覚が鋭くなる
・身のこなしや振る舞いが美しくなる

このように、私たちの身体と日常生活に色々な効果をも
たらします。
また、特にやる気や集中力、持続力といった精神面での
効果こそ、理論や理屈ではなく、まず実践することによって
身体で体感するのが、もっとも早道であり、よく理解するこ
とができます。
心と身体は裏表一体のものであり、「心を立てようと思った
ら、まず身を起こす(これを"身心相即(しんしんそうそく)"
と言います)」ということです。
一度経験し、継続すれば、それは当たり前のことのように
身につきます。
何事も素直に吸収して自分の力に変えることのできる、幼
児のうちに身につければ、それは一生の宝物となることで
しょう。


立腰(りつよう)の実践

立腰の実践は、非常にシンプルです。

1.お尻を思いっきり後ろに突き出す
2.反対に腰骨をウンと前へ突き出す
3.下腹部に力を入れ、肩の力を抜く

この3点が大切です。
最初は少しずつでもいいので、ぜひ実践してみてください。

また、森信三先生は、この立腰を、幼い子供たちに行うと
きは、

・一切小言を言わず、ただ黙って「ニッコリ」と笑って指導す
る。
・子供たちを萎縮させてはならないので、腰骨を立てさせ
ること以外は、全て大めに見る。

ともおっしゃっています。
「身心相即」のとおり、立腰とともに、心の教育も同時に、非
常に重要視されています。

このことからも、立腰教育が、決して昔の固定観念の押し付
けなどではなく、子供たち一人一人が、自主性や社会性を身
につけ、持てる能力を最大限に伸ばし発揮するための、深い
愛情のこもった躾教育であることがおわかりいただけるかと
思います。


以上は、昔、空手の子どもたちの「躾」を行った時に用いた
森信三先生の教育です。

懐かしくもあり、また新鮮でもあり、今まさに子どもも大人も
必要な実践教育だと感じています。



人がいいばっかりじゃあ、どうにもならない。
「感じたら即行動する!」。「感じたら、その時、その場で、その一言を伝える!」。
とにかくがむしゃらに感じたらすぐ動け!実践の中で知恵を身に付けないと
脱皮して次にはいけないと思います。自分に厳しく、頑張らないと。

18:07, Wednesday, Apr 20, 2016 ¦ ¦ コメント(8)


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