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2016年 4月23日

「立腰への努力」4/23(土)
「立腰(りつよう)のすすめ」

一、お尻を思いっきり後ろに引く。

二、それとは逆に、腰骨を思いっきり前に突き出す。

三、ひざとひざとは、男子はこぶし二つ分、
   女子はひざとひざを開けない。

四、肩の力を抜き、ややアゴを引く。

五、下腹に力を入れる。

この「立腰」は哲学者の森信三先生が提唱された
人間本来の姿勢の在り方なのです。


剛柔流空手をやっていればよく分かるのですが、
まったく「三戦」の姿勢そのものです。


この姿勢、つまり「立腰」こそは、実は性根の入った人間になる
「極秘伝」なのです。いったん決心したことは、石にかじりついてでも、
必ずやり抜くというエネルギーは、この腰骨を立て直すことによって、
はじめて十分に発揮できます。


では、どうして、腰骨を立てることによって、
そんなに意志の強い人間になれるのかというと、人間の体と心とは
心身一如のもので、心をシャンとしようと思えば、まず体をシャンと
しなければならないのです。


ですから、人間も、腰骨を立て通すことによって、
体も心もシャンとして、集中力や持続力が出てくるのです。
また、判断力も明晰になり、動作も機敏になっていきます。


正直言って、外部からの刺激が多い環境に生きていると、
精神の分裂症状が起きやすい状態に人間は置かれているわけですが、
これを克服する方法は、心身の集中統一を容易にさせていく「立腰」
以外にはないと言われてるほどなんです。


で、この「腰骨を立て通す」ことを実践している人たちからの
圧倒的効果の検証は?

一、ヤル気が起こる。

二、集中力が出る。

三、持続力がつく。

四、頭脳が冴える。

五、勉強、学習が楽しくなる。

六、行動が機敏になる

七、バランス感覚が機敏になる。

八、内臓の働きさえも良くなる。


等々の効果が得られるとの検証結果ですが、
スゴイです、これが本当ならば。


伊藤 三樹夫さんていう方が下記の詩を綴っておられます。

「立腰」

腰骨を立てることは

いのちを立てること

腰骨を立てることは

今を立てること

腰骨を立てるたびに

私の心がひきしまってくる

この一刻に

いのちが立ち顕はれてくる

立腰は、いのちのみそぎ

立腰は、いのちの復活だ

念々に我々はよみがえるのだ

腰骨とともによみがへるのだ

生きるとはよみがえることだ

生きるとは

この今、腰骨を立てること

腰骨を立て続けることである


森信三先生は、この「立腰」の威力に関する十分の理解は、
とにかく何はさておき、やってみる他ないわけです。
そして「腰骨を立て通す」ことによって、どれほどの効果が
あるのかを、自分自身で確かめて頂きたい。
と言われます。


まさに、剛柔流では「三戦三年」です。


空手でも技のキレる選手はみんな「立腰」を行ってます。
また格闘技では極真から沖縄空手の技法を身に付け
三日月蹴りが得意な菊野選手なんて、まさにピグモンのような
この「立腰」構えです。


今日は「4時55分羽田発→6時15分広島着」で広島に帰り、
8時からの空手の稽古は泉武会の「三戦」の稽古を一般に指導します。


この泉武会の「三戦」の呼吸法ですが、
まず息を吸う時は骨盤を上げ腹式→胸式→肩式と連続して最大限に
エネルギーを取り組みます。

その時、肩を上げずに気を丹田に溜めるように意識します。

そして、
は〜〜〜と息を吐くときは、
骨盤を下げ腰背部から胸背部へと気を廻し、
さらに肩甲骨を落として上腕・脇・前胸へと気を伝え、
最後に腕を伸ばしながら骨盤を引き上げ、丹田を強く締め身体全体を
瞬間的に強く締めて、車のブレーキを踏むように最後に
息を吐きます。


言葉で伝えれば、
こういうことなのですが、この言葉通り
実践しようとするとメチャクチャ難しい。


今までやっていた三戦の何倍も難しいですが、
やっていると「これぞ三戦!」と実感できるほど、
身体が締まります。


そして終われば、ヘロヘロになっています。


剛柔流では「三戦三年」と言われ、
とにかく徹底的に「三戦」を鍛錬します。


宗家にその意味を聞きますと、
三年「三戦」の型ばかりを鍛錬するということは、
その人が素直であるかどうかをます゛弟子として不可なのか、
可なのか、試すのだそうです。


ほとんどの人は単純な「三戦」の型に飽きて
「他の技を教えてほしい」と、辞めていくのだそうです。


ただ、そうやって残った弟子は
「三戦」で「体幹軸」がビシッと出来るので、
その後、どんな「型」を教えても、どんな「組手」の技を教えても、
大地に水か゛染み込むようにどんどん吸収していくのだそうです。


実際は「三戦」ばかりを三年やらすのではなく、
「三戦の型を中心に基本三年」の代名詞が「三戦三年」と
言われるようになったのだとか。


「なるほどぉぉ・・」。


そして宗家は宮城長順先生の「三戦」。
東恩納先生の「三戦」。それぞれの「三戦」の意図するものや、
目的をわかりやすく教えて下さいました。


ただ、宗家の
「本来の三戦の型の意図するものは肉体的鍛錬よりも、
体幹軸を作るためのものである」という言葉がとても腑に落ちました。


今日と明日の早朝、
空手の稽古では宗家から直接伝授された
「三戦」の指導を行う予定です。


明日は三カ所法事を済ませて千葉に帰ってくる予定です。
そして来週の火曜日は宗家より「転掌」の型を直伝していただく予定です。


※広島に帰って、
保護者の皆さんとストレートなお話をしました。
やはり直接会って話さないとわからないものがありました。
結果的にはスクラムを組んでの再スタートです。
すっきりしました、お互いに。
いいスタートが切れました。
明日は保護者も入って三戦です。

10:21, Saturday, Apr 23, 2016 ¦ ¦ コメント(2)


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