「もの、あれに非ざるはなく……」
「もの、あれに非ざるはなく、もの、これに非ざるはなし」(斉物論)
「いい」ものが「悪く」なり、「悪い」ものが「よく」なる
どんなものでも、見方によって、同じものがそのときの都合によって、
「あれ」になったり、「これ」になったりする。
「これ」を遠くにいる人は、「あれ」とよぶであろう。
逆に、ここから遠くにあるものを「あれ」という。
が、遠くにいる人は「これ」とよんでいるのである。
人間は、つねに自分持ちの「是非善悪」の考えを
ふりまわしているが、単に、それぞれの見方が違うだけで、
実際のところは、どれが悪いのかは、わからない。
むかしは、運動しているときは、水を飲むな、といわれた。
今日では、大いに飲め、そうしないと脱水症になるといわれる。
むかしは、病気の後は、なるべく、安静を守れ、といわれた。
今日では、少しでも早く動けといわれる。
「いい」「悪い」は、時代とともに、すぐ変わってしまう。
時代が変わると、「いい」ものが「悪く」なり、
「悪い」ものが「よく」なる。
いい、悪いは、広く長い目で見る必要がある。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
「いい」ものが「悪く」なり、「悪い」ものが「よく」なる
どんなものでも、見方によって、同じものがそのときの都合によって、
「あれ」になったり、「これ」になったりする。
「これ」を遠くにいる人は、「あれ」とよぶであろう。
逆に、ここから遠くにあるものを「あれ」という。
が、遠くにいる人は「これ」とよんでいるのである。
人間は、つねに自分持ちの「是非善悪」の考えを
ふりまわしているが、単に、それぞれの見方が違うだけで、
実際のところは、どれが悪いのかは、わからない。
むかしは、運動しているときは、水を飲むな、といわれた。
今日では、大いに飲め、そうしないと脱水症になるといわれる。
むかしは、病気の後は、なるべく、安静を守れ、といわれた。
今日では、少しでも早く動けといわれる。
「いい」「悪い」は、時代とともに、すぐ変わってしまう。
時代が変わると、「いい」ものが「悪く」なり、
「悪い」ものが「よく」なる。
いい、悪いは、広く長い目で見る必要がある。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋

21:18, Tuesday, Apr 21, 2015 ¦