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2015年 4月14日

「知りて知らずとするは、上(老子71章)」
善行者は、必ず幸いを授けられる

なにごとも、すべては知っているが、
世間に対しては、何も知らないような態度をとっているのが、
最上である。

なぜ、知らない態度を取るのがいいのか。
それは、「自分の頭の中に記憶している知識など、
大宇宙の生命の活力のすばらしさから比較すれば、
たかが知れている、それらは、すべて妄想であり、
雑念にしか過ぎない」ということを、よく知っているからである。

なにごとも、すべては知っている……ということに、
老子は、なんらの価値も見出さないから、
謙虚になれたのである。

今日では、まったく反対で、何も知らないくせに、
知ったかぶりする人が、いかに多いことであろうか。

敢えて勇なれば すなわち殺。
敢えてせざるに勇なれば、すなわち活(老子73章)


消極的に「善悪」の考えをふりまわすと、結局は、
自分の身が滅びてしまう。
自分の考えは相手に押しつけないという勇気をもっていれば、
相手も自分も、活きる。


「老子・荘子の言葉100選」より抜粋

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23:21, Tuesday, Apr 14, 2015 ¦