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2015年 4月8日

「千里の行は、足下より始まる(老子64章)」
千里の旅も「初めの一歩」から

長く遠い千里の旅も、踏み出すのは、たった一歩である。
今日では、旅は、新幹線か、自動車であるから、
徒歩で旅をしたときの、旅の第一歩の重みは、まったく、ない。


今日の問題は、ひたすら高い目標をかかげて、
足下をまったくみないで、勢いよくつっ走っていき、
途中で息をつまらせて倒れてしまうケースが多い点である。

九層の台も、累土より起こる(老子64章)

九階建ての高殿も、もとは、土をかためる基礎工事から、
ゆっくり起工しなくてはならない。


人生の旅は、早く目的地に着くためのものではない。
人生の旅を幸福にするためには、一日一日の
景色をゆっくり味わわなければならない。

合抱の木は、豪末より生ず(老子64章)

抱えることができない大きな木も、
毛の先ほどの小さな芽からのんびり成長する。

「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
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20:34, Wednesday, Apr 08, 2015 ¦