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2015年 4月7日

「大なる者は、宜しく下る……(老子61章)」
「大なる者は、宜しく下ることを為すべし(老子61章)」

強い人ほど謙虚に生きる

強大なものは、いばりくさって、
人の上へ上へ上ろうととしてはならない。
自分がいちばんになろうとするのは、
とんでもない誤りである。


強大なものほど、下へ下へと降りていくという態度が必要である。
川の流れのように、
下へ下へと流れていけば、川の幅は、どんどん広く、
どんどん大きくなっていくのである。


老子は、「弱くなる」ことを主張するが、
なにがなんでも、ただ弱ければいいというわけではない。
老子の理想は、「強いもの」が、
謙虚になって「弱いもの」の立場を守ることにあったのである。
そういう生き方が自然にこなせる人を、
「道の人」といった。

怨みに報ゆるに徳を以てす(老子63章)

人に裏切られると、情けなくなって、怨めしくなる。
が、それを寛容な心で受け入れて、
「ああ、いいことを教えてもらった」
と感謝する徳の心をもっていればよい。
どんな不幸なことにも、感謝すれば、
その中に思わぬ幸福の輝きが見える。

「老子・荘子の言葉100選」より抜粋

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23:13, Tuesday, Apr 07, 2015 ¦