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2015年 4月3日

「小鮮を烹るがごとく(老子60章)
過干渉は子どもをダメにする


なべに小さい魚をそっと並べて煮るときに、
いたずらに、向きを変えたり、ひっくり返していると、
小魚の形がぐちゃぐちゃになってしまう。
あまりかきまわさない方が、小魚の形が美しいし、味もよい。


かつて、子どもの教育のために、
過保護と過干渉がよくないといわれていた。
が、今日では、過保護は、いくらしても、
子どもの健全な成長を妨げないことがわかった。

子どもをダメにしてしまうのは、
過干渉が、もっともよくないのだ。


あれこれと、干渉され、毎日のように注意や施策を加えられて、
子どもの個性や適性がぐちゃぐちゃにされて、
自分の本質がなんだかさっぱりわからなくなって
しまった子どもたちが、いかに多いことか。


現代は、子どもの教育ばかりではなく、あまりにも、
重箱の隅をつつくようなことが多く、
人々は、つねに戦々恐々としている。


老子の中心哲学は、
「無為自然」(自然に任せてほうって置く)である。



「老子・荘子の言葉100選」より抜粋



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05:58, Friday, Apr 03, 2015 ¦