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「われに三宝あり。持してこれを保つ(老子67章)」
自分の欲望は控えめがいい

わたしには、三つの宝がある。
わたしは、それを大切な宝として、
いつも、しっかり持っている。
その三つとは、

一に曰く慈、二に曰く倹、
三に曰く敢えて天下の先と為らず


と、同章につづいている。
「慈」とは、人をあわれむやさしい心である。
二番目の「倹」とは、
自分の欲望を少しひかえ目におさえる。
三番目は、
世の中の流行の先に立とうとしない。
または、人々を抜いて、
自分がトップに立とうとはしない。

この中で、三番目の「敢えて天下の先と為らず」
について、なぜ、天下の人々の先に立とうとしては、
いけないのか?と、疑問に思う人がいるかもしれない。
みんなの先に立とうとするからこそ、
生きがいがあるのではないか……と。

老子は、先頭に立ったり、
トップに立つことがいけない、
と言っているのではない。

人々と競争してではなく、
自分の才知や体力を充実させ、
自分の成長のために努力した結果、
自然にトップに立つのはいい。

「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
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20:40, Friday, Apr 10, 2015 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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