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「大怨を和すれども、必ず……」
「大怨を和すれども、かならず余怨あり」(老子79章)

怨みをかう暴言、暴力は慎む

相手に思いやりのない暴言を吐いて、
相手が大いにいかり、大きな怨みをかってしまうと、
あとで、いくら、調子よく世辞を遣ってなぐさめても、
ほとんど効果はなく、いつまでも、
怨みは残ってしまうものである。

人から恨みをうけても、
怨みをすぐ消してしまうことができれば、
人生、こんな幸せなことはない。

が、いくら修行しても、大怨のショックは、
いつまでも、あとを引いてしまうものであるから、
人に対して、暴言をはいたり、暴行、
暴力をつかうことは、心して慎め、と、老子は、説く。

天道は親なし 常に善人に与す(老子79章)

天道、つまり、宇宙の根元的な生命は、人間に対して、
えこひいきはない。が、つねに、自然を愛し、
自然と共に生きようとする「徳」のある人は、
こころから味方をし、助けてくれる。

天道は、不可思議なことだが、天道を自得し、
感謝し、実践しようとする人は応援する。


「老子・荘子の言葉100選」より抜粋

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07:46, Thursday, Apr 16, 2015 ¦ 固定リンク ¦ 携帯