「小国寡民」(老子80章)
都会よりも、田舎が老子のユートピア
国が小さくて、人口の少ないところが、老子の理想郷である。
林のように、ビルが建設され、一年で、もとの風景が分からなくなる。
車が日ごとに増し、人がアリのように、ずらり並んで、急ぎ足。
都会は人間の欲望の吹き出物なのだ。
都会は欲望を達成しながら、人間の心の墓となる。
そこでは、人間性が握りつぶされる。
なのに、なぜか、多くの人が、都会にばかりあこがれる。
老子の理想郷は、違う。
どこまでも、視界のひらける大自然。
青い空、みどりの山。
谷川の音。鳥たちの声。鶏や犬の鳴き声。
みごとに手入れされた田畑。
老人から子どもに至るまで、笑い声をあげ、歌いあって、
楽しく労働している小さな村……。
その食を甘しとし、その服を美とし、その居に安んじ、
その俗を楽しまん(老子80章)
地方のまま衣食住に満足し、地方の風俗、
文化をこよなく楽しんで、生きる。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋

国が小さくて、人口の少ないところが、老子の理想郷である。
林のように、ビルが建設され、一年で、もとの風景が分からなくなる。
車が日ごとに増し、人がアリのように、ずらり並んで、急ぎ足。
都会は人間の欲望の吹き出物なのだ。
都会は欲望を達成しながら、人間の心の墓となる。
そこでは、人間性が握りつぶされる。
なのに、なぜか、多くの人が、都会にばかりあこがれる。
老子の理想郷は、違う。
どこまでも、視界のひらける大自然。
青い空、みどりの山。
谷川の音。鳥たちの声。鶏や犬の鳴き声。
みごとに手入れされた田畑。
老人から子どもに至るまで、笑い声をあげ、歌いあって、
楽しく労働している小さな村……。
その食を甘しとし、その服を美とし、その居に安んじ、
その俗を楽しまん(老子80章)
地方のまま衣食住に満足し、地方の風俗、
文化をこよなく楽しんで、生きる。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
