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2014年11月4日

「コートの水洗いとブラシ」11/4(火)
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Paul Stuartのアンゴラのコート。そしてSartorio
(キートン社)のチェッスタ―コート。今日の早朝5時、朝一
の洗いはこの二枚のコートの水洗いから入りました。

写真には撮りませんでしたが、洗った洗濯水は相変わら
ず、ドライの逆汚染の汚れも含まれての茶色と黒っぽい薄
汚れ色でした。ちなみにドライクリーニングばかりに出され
ていて、パサパサでツヤもなくなっているカシミアのコートも
多いです。実はブラシの石川さんの言われる通りなのです。

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ということなので、しっかり水洗いして人体成型乾燥機に着
させたコートの裏側に細部にわたって消臭抗菌剤を噴霧し
ておきます。

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表側にも消臭抗菌剤を噴霧した後、ツヤや潤いの出るスク
ワランの入った加工剤を全体に噴霧し油分や栄養分を補充
します。シャンプー後の髪にしっかりトリートメントするのと同
じですね。(ドライや水洗いやブラシの特性は昨日のブログを
ご覧ください。)


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人体成型乾燥機でコートの形を整えて復元乾燥していきます。
いつも採寸しますが、まったく縮みなしでオッケーです。これは
研究開発した衣類の水洗いに最適なクラスタルウォーターのお
蔭です。普通の水道水ではこうはいきません。某テレビ局の取
材ではウールのジャケットで全体的に1,5センチ縮んでいました。

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全体の毛並みをブラシ付きハンドフィッシャーで整えていきます。

P1050934
蒸気アイロンにブラシがついてるって分かりますか?

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次に登場するが昨日お話していた石川の超高価な馬の
尾脇毛(おわきげ)のブラシ。ビキューナーやカシミア等
は、このブラシでゴシゴシ力いっぱいブラッシングしてい
きます。

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そうすると見る見る光沢感やツヤが出てきます。

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トルソーに着させたSartorio(キートン社)の黒のチェス
タ―コート。

P1050929
そしてPauI Stuartの黒のアンゴラのコート。


この後、総合受付のスタッフたちが「どれどれ?」とコート
を触りに来ましたが、PauI Stuartのアンゴラの
コートも、Sartorioの黒のチェッスタ―コートも、軽くてフカ
フカでとっても着心地が軽くなってると驚いてました。


彼女たちがチェック検品しているので入荷時との違いが明
確にわかるのです。当然、光沢感やツヤ感もバッチリだって。


この後は、コートを静止乾燥ボックスに入れてしっかり乾燥
させて、プレスグループが丁寧にハンドプレスでコートのディ
テールを復元していきます。熱を加えることによってさらに
カシミア本来の光沢感を放っていきます。

gdse(あっ、という間に一日が終わります。夜の本店です。)

とにかくウールをはじめ獣毛系は是非水洗いを。
水洗いのその良さがとっても分かりやすいですから。

gkyy
(夜の本店。ライトアップして自然なお庭がほんとうにキレイです。)

生かしていただいて ありがとうございます。



09:50, Tuesday, Nov 04, 2014 ¦ ¦ コメント(2)


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