仏教では、物事の成立には「必ず」
原因と結果があるという因果論が基本にあります。
悪い結果にも良い結果にも、
そこに必ずそうなるべき「原因」が
先に存在しているということです。
だから、悪い結果が嫌ならば、
悪を生みそうな原因を作らないことが大切です。
つまり、偶然という現象は一切なくて、
すべてが原因から起こり流れていくのが
コノ世だということです。
この章で老子は、
仏教の因果論の本質を別の表現で書いています。
この本質を突いた老子の表現から
判断しますと、
老子は釈尊と同等か、
それ以上の真理を得ていたことがわかります。
老子は、
「人間は、死ぬ理由（原因）を自分が作らなければ、
どんな環境に置かれようが死にようがない。
さらに言えば、
自分が望んでも死ぬことができないのだ」
「人間の人生に幸・不幸の違いが生じるのは、
つまり運命が別れるのは、
その人間の物事への執着具合によるのだ」
と表現しています。
このような話は、
ラッキーなだけだ、
たまたまの偶然だと普通の人は思うものです。
しかし、多くの人間を観察しますと、
幸運と不運、生と死、
に分かれる事実が存在します。
多くの人間が、
幸運や運命というものは、
どこかの誰かによって勝手に自分に
押し付けられた不公平なものだと勘違いしています。
しかし、その結果を作っている犯人は、
自分自身だということなのです。
人間は、
①自分がした過去の行為を忘れている。
②自分がした行為の、その本当の善悪に気づきにくい面がある。
という性質が存在します。
この二点を気づきにくくしているのは、
その人間の「執着心」だと老子は指摘しています。
自分の物事への執着が強ければ強いほど、
自分自身の間違いに気づけないのが人間なのです。
冷静に観察している第三者には、
他人の行為の善悪はよくわかるものです。
だから人間は、
自分自身で自分を観察して、
自分の悪い原因となりそうな行為に
早く気づくことが、
良い結果や幸運をもたらすことになります。
偶然や、他人が決めた運命などは、
実際には存在しないのです。
すべての結果は、自分自身が原因だったのです。
自分のための我欲からの執着心を少なくし、
自分がした行為を忘れずに、
自分自身を静観することが、
コノ世での幸運を「今も」
日々に生み出しています。
だから、今からでも運命を
改善することが可能で大丈夫なのです。
「柔訳 老子の言葉」 著：谷川太一
より抜粋転載
・・・・・・・・・・・・・・・
入荷の数が半端ない。
この3年間、
コロナ禍で入荷の数が
平常時を割っていたのが、
今年はその反動を取り戻す以上に
入荷の数が半端ではありません。
特にハイブランドの品物の数が
とても多いのが目に入ります。
うちの工房は多能工で
一人に何役もこなしているので
常に冷静に客観的に自分や周りを
観察して、情報の共有や、
手際のよい判断や選択をして
いかないと、物事の流れが
滞ってトラブルの原因に
なってしまいます。
常に客観的なミクロとマクロ
の視野を持つ事。
報告連絡相談確認を始終
徹底する事。
今日も早朝からのミィーテングで
徹底して情報を共有していくよう
意識していきます。
さあ、今日も心の中心に筋を通して
頑張ります。
・・・・・・
お客様の声
君津本店
★30代、男性
消防士の制服で、ボールペンのシミを付けて
しまって・・という方が今日受け取りに
来られて「本当によかったです。ありがとう」
と、「4月から勤務ですが、またやってしまっ
たら持って来ます」と、笑顔でお帰りになり
ました。
伊勢丹新宿メンズ館店
●50代、男性
大事にされているお気に入りのTシャツが
「良く仕上がっています。」と、大変
喜ばれていました。
阪急メンズ東京店
●セリーヌのスタジャンと飾りが多く
ついたデニムのクリーニングができる
か問い合わせがあり、後日ご持参され
ます。
●ジルサンダーのダウンに化粧品がつい
てしまった。他店のクリーニング店で
は落ちないと言われたのでお願いしたい
との事でした。