「争わない」人徳
「争わない」ということを老子は
成功するための「天の法則」と言い切って
います。
要約しますと、「静かでいること」
「冷静な判断をすること」「敵対する人には
不干渉でいること」「謙虚な姿勢でいること」。
今の社会でも、多くの悩む人々を観ていて感じ
ますことは、「敵対する人には不干渉でいる事」、
これができない人があまりにも多いということ
です。
自分の嫌いな人物がいますと、離れている時も
いつも嫌な人物のことで頭を占めている人が
多いのです。
現実では嫌な相手に対して距離を置いていまし
ても、脳内でずっと気にして悩んでいる間は、
自分から干渉していることと同じなのです。
相手を警戒するために気にしてもよいですが、
悩まないことが大切です。
このような態度は天が味方すると老子は言って
います。
逆に言いますと、このような態度と逆の振る舞い
をする場合、天の応援や幸運が離れるという
意味でもあります。
このような視点を持って、自分の生活や仕事を見て
みましょう。
●感想
それぞれの性格が違うように、
世の中には理屈抜きで気や価値観が合う人も
気や価値感が合わない人もいます。
人間関係が豊であるというのは、
友だちが多いという量の問題ではありません。
人間関係の質が問題なのです。
友だちはいっこうに少なくても構わない。
本当に気を許している人は、
ごく少数しかいないものなのです。
ただ、
環境や状況でどうしても
気の合わない人とも会わなければならない
こともあります。
私の場合は、
そういう人とは出来るだけ距離を置いて
会う機会を作らない。
万が一、会う機会があれば不干渉で
関わらないということを心掛けています。
お互いその方が嫌な思いをして
罪を作らないと思うからです。
それよりも気や価値観の会う人、
気の許せる人たちと
時間を共有し、豊かなな生き方をした方が
よほど気持ち良いです。
このことは磁石が引き合うように
自然とそのような縁が生まれてきますし、
「違うなあ・・」と感じれば、
自然とそのような縁は遠ざかっていくものです。
この自然の法則に身を任せて生きて、
人間関係で決して無理をしないということ、
このことを心掛けているだけで、
本当にこの世は個々の特性を生かし、
より良く育ちあえる浄土とも思えてきます。
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