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2014年 7月23日

「完璧な組織などない」7/23(水)
完璧な組織などありません。



だからこそ、その都度その都度、問題点を見つけ出しては
改善、改善、また改善です。



ただ、その改善には強い意識。志が必要です。



相手の位置に立つ、思いやりの心が必要です。



クレームというものは、結局のところ、この思いやりの心を
僕たちが身に付けるためにあると思っています。



クレームは痛い。痛いから忘れられない。だから有難い。
次に向かっての改善の気が起こるから。



そういう厳しい指摘が来ないと、痛みを伴わないと、なかなか
流されている自分、いつしかマンネリになっている自分に気づ
けない、目覚めないからです。



若い時、人材育成のためにいろんな場所を回ったことがあり
ました。



そこで分かったことは、傍から見ればいかに立派な会社で
あろうが完璧な組織はないということ。いや、完璧に近い組
織すらまったくなかったということでした。



人間で構成されている以上、組織は、究極の目標として完璧
を目指しても、完璧にはなり得ないのだ。当たり前のことがわ
ったのです。



ただ、完璧でないから、人や組織は理想である完璧を目指して
きた。だからこそ完璧を目指して頑張り甲斐があるわけです。



一生涯、会社には完璧や理想を目指す目標があるのと同じです。



完璧な会社なんてないのです。



だからこそ改善努力して完璧を目指さなくてはいけない。



だからこそお客様からクレームをいただいたら「ありがたい」
と感謝しなくてはならない。



決して「自分は悪くない」「相手が悪い」と居直ったりしては
いけない。



これは組織内の人間関係も、一緒。



人間にしても、組織にしても、上手くいってる時は愛想のいい
ものです。しかし、何か上手くいかないことが出てくると、その
人の、その組織の本性が出てきて「私は悪くない」と居直りま
す。



何があってもお客様に媚を売ることでも、駆け引きをすること
でもない。ただただ、相手の立場に立てていない、自分たちの
配慮のなさ、思いやりのなさを深く反省し、お客様に対して今
できる最善を尽くそうとする謙虚さが必要だと僕たちは思って
います。



まだまだいたらない人間の集まりが僕たちの組織である。とい
う自覚がある以上、完璧を目指して頑張っていけます。



一時期、多くのメディアに取り上げられ続けたことがありましたが、
「恐い」てすね。いたらない人間の集まりは、いつの間にか勘違い
していきますから・・・。



その勘違いした人や組織の姿を、ただただ冷静に静観していたの
がマネージャーの法子さんでした。



その法子さんが全員に与えたことが「整理整頓」「掃除」の凡事徹底。
「理屈も技術もいいから、ただただキレイに片付けなさい。掃除を徹底
しなさい。」目立たない下座の実践は人を無言で導いてくれます。



「凡事徹底」。日々の下座の実践によって全員が初心を取り戻してい
きました。



人も組織も実に弱い。褒められれば自惚れ、貶されれば腹を立て
る。



まだまだいたらない人と組織。うちの組織は未熟で完璧ではない。
この自覚と認識、物凄く必要です。この謙虚さがなくなったら、人も
組織も成長なんてなくなっていくでしょう。



組織は人から成り立っているわけで、道徳心や思いやりの心を育て
人間性を高め続けていく人間道場なのです。



ある一件を通して、今日はそんなことを思いました。



さあ、他の組織は自分たちの合わせ鏡。自らの課題ととらえて、しっか
りやろうよ!



生かしていただいて ありがとうございます。


19:32, Wednesday, Jul 23, 2014 ¦ ¦ コメント(0)