老子が「人の道から外れたモノ」と
呼ぶ真の悪人たちに対して、どう思って
静観したのかは、「人生を歩いていくに
あたり、心の良心(真理)から外れる行い
だけを非常に畏れます」という言葉に
現れています。
老子が「畏れる」と言っている、この意味
は重いです。ここでは言外に、老子が死後
のことに言及していると私は感じます。
この世で栄華を誇りましても必ず終わり、
死後の世界へと旅立つのが人間の宿命です。
この世で裁かれなくてもあの世にお任せする
という老子の態度を感じます。
私たちも、他人の悪事や栄華を見て自分の
心を痛めずに、自分自身の良心と向き合いな
がら生きていきましょう。
見るべきものは他人の行状ではなくて、
自分自身の良心と向き合った生活を行います
と、そこには浄土が出現することでしょう。
まずは、自分一人から始めることなのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・