「川で溺れている人を救えるのは 泳げる人だけです」
他人にとって非常に大切な仕事の用件が
ありましても、その他人の仕事のために
自分のするべき仕事を放置してはいけません。
人間は、自分の人生にとって一番大切なことを
常に意識し、自分の仕事に専念することが重要なのです。
(原始仏典 ダンマパダ12章-166番)
この項を見ますと、釈尊は偽善的な無理な他人への自己犠牲
を否定し、先ずは自分の人生を大切にすることを推奨してい
たことが分かります。
釈尊は、やはり非常に現実的な御方であり、すべての本質を
悟った御方であることが、この項からも良く分かります。
つまり、この項の釈尊の「深意」は、他人よりも自分の仕事
を優先するという自己中心的な意味に受け取らずに、
「他人の事を本当に助けるためには、先ず自分自身の事を頑張
って出来て置かなければ、“継続しない”」ということなのです。
この項は、言葉の上辺だけを受け取らずに、その言葉の通りに
素直に実践して見れば、「他人を助けることが可能に成った」
という真逆の結果を呼ぶことを教えてくれています。
まさに、実践が自分に教え、「本当の」先行きを導いてくれる
のです。
まずは、「自分の良心に基づく行為を実践する事」が本当の
正解に導いてくれます。そしてこの継続が「運」命となって
いきます。
今日も、自分のするべき仕事を「まず」能動的実践していき
ましょう。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の言葉第一巻】著:谷川太一より一部抜粋転載
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本人の道徳心
「神のおすみつき」
自分が本当になりたいもの、やりたいものが
ふつふつと、自分の脊髄の中で燃えているような感じがする時は、
その可能性がその人にあるんだという、自然といってもいいし、
神と言ってもいいが、そのおすみつきである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日の諺 「初志貫徹(しょしかんてつ)」
【意味】
最初に決めたことを、最後まで貫き通すこと。
一度決めたことを守るとき。
「初志」は最初の志(心に決めた目標のこと)、
「貫徹」は貫き通すこと。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・