「必ず嫌なことも思い出に変わる」
コノ世には色々な束縛があるが、それに囚われない人。
コノ世には多くの心配事があるが、それを恐れない人。
コノ世の様々なことに執着しないで、それを超越する人。
私・釈尊は、こういう人こそを最高の人間だとします。
(原始仏典 ダンマパダ26章-397)
ダメな時は、ダメな現象を冷静に静観することです。
慌てて映画館(コノ世)の座席から
逃げようと(自殺)しないことです。
今は、そういう映画の場面に来ているだけです。
大切なことは、淡々と自分がするべき仕事に
最善を尽くしている・ingことです。
映画の展開に惑わされて、
この努力を止めることが最悪なのです。
この項を見ましても、
釈尊が「最高の人」「最高の修行者」と呼ぶ人には、
宗教的なことは一切関係ないのです。
むしろ宗教的な行為とは逆なのです。
コノ世の善悪も色情も欲望も渦巻く中だからこそ、
「その中であっても」清浄に生きることに
価値が有るわけです。
誘惑も無い中で清浄に生きましても、
それは修行にも成長にも成り難いということです。
今の苦しい自分の悩みこそが、
自分を成長させる可能性を持ちます。
悩みから逃げたいと思うからこそ、
苦しくなるだけです。
逆に、現象を見てやろうと思いましょう。
すべては、必ず過ぎ去り、
嫌なことも思い出に変わって行きます。
私達は、これを体験するために
アノ世から来た「旅人」であることを忘れないでください。
大きな悩みほど、旅の収穫に後から成って行くのです。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の言葉第一巻】著:谷川太一より一部抜粋転載
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日本人の道徳心
「お金の法則②」
若いころ社会主義、共産主義の学生運動家、
組合運動家として活躍したのちに
経営者になった人たちがいる。
私の観察では、こういう人たちの共通点は
私財が少ないところにある。
考えてみると、この人たちは若いころ
学んだ社会主義、共産主義の原理が頭の中に残っていて、
何となく心の底に「儲けることは悪いことではないか」
というわだかまりがあるのだろう。
心の底で自分の富をはねつけるところがあって、
別に貧乏するわけではないが、
正当に得るべき利益が身につかないのである。
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今日の諺 「無我夢中(むがむちゅう)」
【意味】
何かに心をうばわれて、
自分のことさえも忘れてしまうこと。
何かに集中して、
ほかのことが考えられなくなること。
「無我」は我を忘れるという意味。
「夢中」は物事に熱中してまわりが見えなくなるという意味。