「何事にも嫌な執着をしない」
自我(ワレヨシの思い)から生じる色々な嫌な執着が、
生きる中であれやこれやと生じて来ることにより、
人は何度も何度もコノ世に転生(てんせい:生まれ直し)
することに成ります。
でも人は、その転生する原因となる嫌な執着が一切生
じて来なくなった時、コノ世とアノ世を往復する
輪廻(りんね:生まれ変わり)を終わらせます。
それはまるで蛇が古い皮をスルッと脱ぎ去るように出来ます。
(原始仏典 スッタニパータ 第1章1節-No.16)
コノ世で自分を不幸にするだけでは無くて、アノ世でも嫌な
思いをし、更には何度もコノ世に「出直して来い!」
と段々と悪条件の環境に生まれさせる一番の要因が、
* 自分がコノ世で嫌な執着をすること。
例えば、不倫などは、この世でする一番のワレ良しな執着です。
これはやはり、「嫌な条件で」転生する要因になるのは明らかだと
釈尊は、この項で更に念押しされています。
誰もが生きる間は、
* 嫌な執着をしない。
という最強の幸運術を選択することが可能です。死ぬまでにこの
ような心境になれれば、アノ世にも来生にも良い影響をすること
を感じます。
コノ世は、嫌な執着をするような誘惑に満ちていますから、「そ
の中でも」嫌な執着をしないことが本当に価値も意味も持つよう
に「創られているのです」。誰もが、この人生というゲームに、
勝つことが可能です。
その勝敗は、コノ世での成功や栄華や、結果を残すことでも無か
ったのです。誘惑の多い中でも、何事にも「嫌な」執着をしない
ことだったのです。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の教え 第一巻】著:谷川太一より一部抜粋転載
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