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12/11(木)「一日一生 ― 明るく“死”を思うと、人生は軽やかになる」

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【今日の気づきの法話】

原始仏典を読む中で、私が強く感じたことを書きます。

原典の解説ではなく、日々の生活の中で感じた私的な

「気づきのメモ」です。

 

 

一日一生 ― 明るく“死”を思うと、人生は軽やかになる」

 

私たちは皆、例外なくいつかこの肉体を手放します。

それなのにコノ世の人間は、アノ世に持っていけないものを

まるで永遠のように必死で奪い合っています。

 

しかし、もし私たちが

「死はいつ来てもおかしくない

という事実を“明るく、静かに”思い出すことができたなら、

心は不思議と軽くなります。

 

人は死を暗く考えるから恐れ、避け、蓋をします。

けれど、死を「人生の自然な流れ」として捉えると、

そこに恐怖ではなく、生きる方向性が見えてきます。

死を忘れない心は、私たちに3つの贈り物をくれます。

 

●争わなくなる。
どうでもいい衝突が、自分のエネルギーを奪うだけだと分かるから。

●人に優しくなれる。
相手も自分と同じ“一日一生”の中にいる、大切な存在だと気づくから。

●残された時間を大事に使える。
「いつか」ではなく、今、できることをする人へと変わるから。

弱くても良い。間違っても良い。

完璧を目指す必要など、どこにもありません。

 

ただ、

「人は必ず終わる」

その明るい自覚がある人は、自然とこう思うようになります。

 

●小さな後悔を今日積み残さないでおこう。

誰かの心を傷つけずに終われる一日にしよう。

 

●自分の良心に恥じない生き方に、少しでも近づこう。

太陽は朝に生まれ、夕方に沈みます。

 

毎日が一つの人生であり、

私たちはその「一日一生」の中で繰り返し生まれ、

そして静かに終わっていきます。

 

心は永遠ですがこの身体は先祖から預かった“期限つきの器(うつわ)”です。

その有限さを知っている人ほど、

一瞬一瞬を丁寧に使い、人生の本質に近づきます。

 

そして不思議なことに、

こうした心の姿勢こそが、大きな幸運とご縁を引き寄せるのです。

死を忘れないことは、恐れることではありません。

「今日という一日を、美しく終えるための智慧」なのです。

 

 

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