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10/16(木)「今の仕合せの先にあるもの」

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「今の仕合せの先にあるもの」

たくさんの牛を飼う、ある信仰者は言いました。

「私は、今日もご飯の準備を整え、牛の乳搾りも終えました。

大きな河の側に、家族と一緒に住んでいます。

私が住む家の屋根は立派に葺(ふ)かれ、

内部には暖かい「火」が灯されています。

先祖を祭る献「火」も供物も絶やしません。

さあ神様、もし雨を降らせたいならば、いつでも降らして

頂いて結構です」

(原始仏典 スッタニパータ 第1章2節-No.18)

 

この項で釈尊は、牛飼いのまじめな信仰者を否定しているの

では決してありません。

ただ、釈尊の教えの全て、仏教の根幹は一言で言いますと、

「何ごとにも執着するな」なのです。

 

これを「だから何もしなくて良い」と誤解してはダメです。

* まじめに全力で働きなさい。何にでも最善を尽くしなさい。

* でも、その結果にこだわっては生けない。

その結果・成果に執着しては生けない。という意味なのです。

 

しかし現実は物事の結果・答えに執着することが、すべての原因

の実際になっています。

例えば、結婚できない、売上の結果が出ない、誰もが、その結果

だけを求め、他と比較して、悲しみ、悩み、苦しみます。

私も経営者として、会社を維持するため、社員やその家族の生活

を守るために、やはり利益にこだわります。

 

しかし、真実は、それへの努力過程なのです。どれほど問題意識を

持ち、課題克服のための改善努力を継続したのか?そこなのです。

現代でも、結果にこだわる・執着する人は、表面的には成功して

も最後は家庭が不幸になる人が多いいです。周囲から人が離れ、

結局はお客様も離れます。

 

長期で子々孫々も成功する人は、結果よりも、今の過程をとにかく

大切にします。結果が出たら、有難い。ダメな時も、至らぬ点を

教えてもらって有難い。有難い事ばかりじゃと、手を抜かずに継続

精進します。それはやってる過程・仕事に喜びがあるからです。

結果に執着してやってる人は、数字や結果に一喜一憂します、

くそぉっ!右往左往します。若い時はめちゃそうだった。

しかし、仕事も、人生も人間万事塞翁が午だと体験していけば、

諸行無常だと一生懸命今を頑張っておれば、まあ、なるように

導かれていくものです。

 

要するに、この項で示されていますことは、

* まじめに働き、色々なモノを手にすることは良いことです。

  でも、それに執着しては生けない。

  誰もが、いつでも、一人裸でアノ世に行くからです。

* だから、ソレに執着せずに楽しんで、感謝をすることが

大切なのですよ、ということでした。

 

今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。

皆さんの仕合せを心より念じております。

 

 

【柔訳 釈尊の教え 第一巻】著:谷川太一より一部抜粋転載

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