
「子育ても労働も、霊的には同じ尊さ」
人は、仕事の名前や肩書きで
自分や他人を評価しがちですが、
実際はそうではありません。
大切なのは、
そこに“苦労”と“責任”と“真心”があるかどうか。
それだけが自身のいのちに残る価値です。
● 子育ては“大事業”と同じ
昔から感じてきましたが、
母が子どもを一人育てることは、
男性が社会で大事業を成し遂げるのと同じ
見えない価値があります。
どちらも失敗も葛藤もあり、
二十年以上の長い労力を求められます。
外からどう見えるかではなく、
その人のいのちがどれだけ磨かれたかがすべてです。
● あの世に持っていけるもの
人は最後、一人で裸で還ります。
財産も肩書きも持っていけません。
持参できるのは、
その日々の誠実な労働と、
家族に注いだ真心だけ。
● もっとも悟りに近い生き方
釈尊のような突出した善行は、一般人には無理です。
現代人にとって最も安全で大切なのは、
毎日を働き、感謝を忘れず、
心を濁さずに生きる“農夫のような生き方”。
バランスよく生きる人は、静かにしがらみやこだわりから
心がほどけて自由度を増していきます。
● 結び
どんな仕事も、どんな子育ても、
真心があればすべて等しく尊いのです。
今日あなたが誠実にやったこと。
誰かのために踏ん張った一歩。
それらが、
唯一あの世に持っていける宝ものなのです。
(原始仏典 スッタニパータ 第1章4節-No.76・私的な訳)