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12/10(水)「怨念を手放す者が、真の勝者となる」

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【今日の気づきの法話】

原始仏典を読む中で、私が強く感じたことを書きます。

原典の解説ではなく、日々の生活の中で感じた私的な

「気づきのメモ」です。

 

「怨念を手放す者が、真の勝者となる」

 

人は誰でも、理不尽な被害や傷つく出来事に出会います。

その瞬間、心の奥に「許せない」「悔しい」という思いが生まれます。

しかし・・・、

本当に自分を不幸にするのは、出来事そのものではなく、

その後に“自分が抱え続ける怨念”だ

と、古い教えは語ります。

 

怨念は、相手を苦しめるどころか、

まず 自分の心と運の流れを濁し、疲れさせ、人生を重くしてしまう。

 

だから釈尊はこう示しました。

「恨みを抱かぬ者は、相手の罪を背負わぬ」

加害者が作った因果は本来、加害者に戻るべきもの。

けれど被害者が強い怨念を抱くと、その黒いエネルギーが

自分の方へも戻ってきてしまう。

 

つまり、

怒りは武器のようでいて、実は

自分に向き続ける刃なのです。

 

 では、どうすればよいのか?

それは決して

「忘れなさい」「許しなさい」

という綺麗ごとではなく、

「怨念だけは持たない」

という一点です。

 

事実は忘れなくてよい

● 自分の心を守るために距離を置いてよい

● “仕方がない”と天に手放してよい

大切なのは、

「私は恨まない。天にお任せします。」

という、静かな決意。

この一念こそが

最も強い“呪詛返し”となり、

最も自分を幸福にする選択なのです。

 

 結論は、

怨念を手放した者だけが、次の幸運の扉を開く

怨念を捨てるということは、

加害者を楽にするためではありません。

 

 

自分の未来を軽くし、

幸運の流れを自分の側に戻すため。

被害を受けたその場所で、

さらに自分を不幸にしないための

「最高の智慧」なのです。

心を澄ませてこう言うだけでいい。

 

「私は恨まない。

ただ、天が正しく裁くのを待ちます。」

 

この姿勢が、

最も強く、最も美しい“現代の守り”なのです。

 

 

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