
三月の調律法話
― 小さな戻り道 ―
調律とは、特別な修行ではありません。
日々の中の小さな選び直しです。
朝、家族に強い言葉を返したあと、
「さっきはごめんね」と一言添える。
それだけで心は整います。
忙しい日でも、疲れた同僚に
「大丈夫?」と声をかける。
小さな一言が空気を和らげます。
正しいと思えることを一つ。
やさしいと思えることを一つ。
人は完璧でなくていい。
半歩だけ良心に寄ればよいのです。
怒りの言葉を飲み込み、
静かな言葉を選ぶ。
その小さな戻り道が、
心の流れを変えます。
大きく変わらなくていい。
ほんの少し向きを整える。
その積み重ねが、
心を静かに調律します。
合掌
※人を育てているのは、環境ではありません。
自分自身の良心(仏性)に、どう向き合っているか、その態度です。
今日一日、自分の良心(仏性)に恥じないか。
その問いを胸に、静かに生きてまいりましょう。