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「悲しみを持つ人は強くなります」4/18(火)

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この章は、軍隊や戦争のことだけを言っているのではなく、

社会での人間関係や、

心の内面世界の葛藤への対策を老子が表現しています。

 

「相手に攻撃心を持つことよりも、

自分の心の安心を守ることを意識しなさい。

少しでも相手を攻撃するぐらいならば、

逆に自分のほうから大きく後退するのがよいのです。

このような心境になれますと、

そこには争い自体が存在しなくなります。

ただ、相手をバカにして、

手を引き下げる自分が賢いと思っていてはダメです。

相手を軽視していれば、

大きな被害を自分が受けることになりかねません。

だから、相手に備えながらも、

相手が可哀想な人間だと思う慈悲(情け)の心を持って

静観していることが大切なのです」

このように言い換えることも可能です。

 

老子の思考のリズムには、

宇宙の起承転結と言いますか、

釈尊の生老病死と言いますか、

細かい心の綾(あや:模様)から大きな流れ、

問題への対策までもが完璧に織り込まれています。

庶民の悩みから王様の悩みまでもが対応される、

人智を超えた存在の知性を老子に感じます。

 

老子は、気の毒な戦乱の時代に何度も転生したために、

その表現によく軍隊を例に出しますが、

当時の一般の人間にとっては

その表現が一番にわかりやすかっただけなのです。

もし老子が現代社会に転生していれば、

サラリーマンの悲哀を例にしたかも知れませんね。

 

この章の大切なことは、

「悲しみの気持ちを大きく持つほうが勝ちます」です。

これはまさに、親が子どもを叱る時の心境にも言えます。

親が泣きながら子どもを叱りますと、

子どもには後年まで影響するものです。

良い意味で、一生忘れないかも知れません。

怒っているのに泣く親の姿に、

「真剣な」愛情を子どもながらに感じるのです。

悲しみとは慈悲でもあります。

 

現実の戦闘におきましても、

怒りで逆上している人間よりも、

悲しみを持った人間のほうが冷静な判断が可能になります。

 

社会で生きていますと、

仕事においても家庭においても、

道路の交通におきましても

大小さまざまな争い事が必ず起こるものです。

そういう場合は、自分のほうが二歩も三歩も下がり、

争いを避ければよいです。

そして、自分が身を引いても、

相手から目を離さないことが大切です。

もし、相手と対峙することになれば、

悲しみの気持ちを持って対応しましょう。

 

「柔訳 老子の言葉」

著:谷川 太一より抜粋転載

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