空中に居ても、海の中に居ても、
山奥の洞窟に隠れていても、
世界のどんな場所に逃れても、
死の恐怖から解放される場所はありません。
(原始仏典 ダンマパダ9章-128番)
「人間は死の恐怖から離れることは不可能だ」
「だから、逆に死の恐怖から、逃げようとしては生けない」
「だから、逆に死を正しく怖がりなさい。正しく恐れなさい」
「そして、死を恐れるからこそ、今を真剣に明るく生きなさい。
今の内に、自分が出来ることを思いっ切り頑張りなさい」
「人間は、コノ世が期間限定だからこそ、逆に頑張れるのです。
コノ世が永遠では、誰も頑張ることが出来ません」
この項を読みまして、以上のような印象を感得しました。
この項は、「死」というテーマ以外のことも示唆しています。
人間は幸福を求めて、いろんな場所に行こうとしたり、こうなれば
幸福だ、あれが叶えば幸福だ、ということを思いがちです。
でも、この世の本当の真相は、どこに行こうと死の恐怖から逃れる
ことができないように、幸福もよそにはないのです。
人間は外に向かって信仰や幸福を求めるのではなく、
自分自身の中に、
●大いなる存在の「実在」を感じない限りは
●自分の心の中に真の幸福を求めない限りは。
常に絶対的に変化して行く景色(環境)の中では、いつまで経っても
真からの安心感・幸福感・絶対的な満足感を得られることはありま
せん。
そして人は、自分の胸の奥底に宿る永遠なる実在(超意識・仏性)を感
じられれば、自分の中に求めれば、その時に初めて死の恐怖から
本当に解放されるのです。
自分のいのち(心)が死なないことを真(深)から感じられるのです。
自分のいのち(心が決して「死ねない」存在であることが自然と分かるのです。
今日もより良く生きる智慧を与えて頂いて有難うございます。
皆さんの仕合せを心より念じております。
【柔訳 釈尊の言葉第一巻】著:谷川太一より抜粋転載
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日本人の道徳心
「少年の精神衛生」
かつて私の少年時代には、
乃木大将はもちろんのこと、
広瀬中佐などといった尊敬すべき人物がいろいろいた。
とくに、日露戦争のときに、旅順にいたロシア艦隊が
ウラジオストックへ脱出しようとするのを
身を挺して阻止した広瀬中佐の話などには、
胸躍る思いで聞きほれたものだ。
そういういい話、胸がときめくような話が
男の子の精神衛生には非常によく作用するのである。
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今日の諺 「一網打尽(いちもうだじん)」
【意味】
犯罪者や悪人などを、
いっぺんにみんな捕まえること。
【由来】
「一網」とは一つの網、
「打尽」はすべてとりつくすという意味。
一度投げた網で、魚を残らずとりつくすということから。
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